トラは一昨日から昏睡状態になっていましたが…昨夜、息を引き取りました。
私が お風呂に入っている間、急に嘔吐し始め、夫が抱えた その時に心臓が止まってしまったそうです。
私は死に目に会えませんでしたが、夫が見守る中で旅立てたトラは幸せでした。

保護猫だったトラが我家にやって来たのは今から14年前のこと。
当時、私は更年期が原因の軽い鬱状態だったので、気分転換にと夫が猫の里親募集イベントへ私を連れて行ってくれました。
そこで出会ったのがトラだったのです。

トラは野良猫母さんの元に生まれました。
母さん猫は交通事故に遭って死んでしまい、トラは3匹の兄弟と一緒に猫の里親ボランティアに保護されたのです。
後で知ったのですが、トラ兄弟を保護したのは私が ずっと昔に教えた生徒でした😳
その子(といっても今はオジサンですが)は私が顧問をしていた吹奏楽部の部長をしていて、高校時代の同級生と結婚(つまり夫婦揃って教え子だったのでした)。
奥さんが猫の里親のボランティアをしていたので、偶然にも20年以来の再会となったのです。

トラを最初に見そめたのは夫。
目が合った瞬間、このネコだ‼️と思ったのだそう。
きっと何かしら縁があったのでしょうね…

兄弟とずっと一緒だったので、家に来たトラは私たちより先住猫のミーちゃんにベッタリ。
ミーちゃんは もう老猫だったので嫌がっていましたが…ミーちゃんが寝ている間にトラはコッソリ隣で寝ていました😂

今まで飼ったのは全てメス猫だったので、トラは我家にとって初めてのオス猫。
オスなのに弱虫で、でも陽気な性格でした。
ミーちゃんが死んだ後は私たちにベッタリ。
トラは今まで飼った どの猫よりも、家族に愛されていました。

トラの具合が悪くて動けなくなった日、連絡を受けた娘は仕事を超スピードで片付けて帰宅。
まだ意識があったトラは、娘の膝にいつもの調子で飛び乗ろうとしましたが…チカラがなくてズリ落ちてしまいました😢

病気になってから1年半、最も大変だったのはトイレや吐物の掃除。
私は朝起きると、真っ先にトラのトイレを掃除し、身体を拭き…
それは なかなか大変な作業でしたが、最期まで普通に家で過ごさせると決めていたので、そんな事は言ってられませんでした。

昨夜、息を引き取ったトラのオムツを外し、身体を拭き上げ、外の流しで そのタオルを洗いながら空を見上げると…冬の夜空にオリオン座が見えました。
トラの魂は星になったんですね…

明け方、いつもと同じようにトラの鳴き声が聞こえたような気がして、何度も起きました。

朝、庭に咲いているバラをたくさん摘み取って、トラの周りをバラで埋めました。

私は今日、セレモニーの仕事があって、トラとの お別れに行けません。
夫と娘が2人でトラを送ってくれました。

トラのいない家は、どこか よそよそしい感じがします。
この家に来てから ずっとトラと一緒だったからかもしれません。

夫も寂しくて仕方ないようで…また猫を飼おうと言っています。
たぶん、また飼うことになると思いますが、(猫の)寿命を考えると次が最後の猫になるでしょう。
それも含めて、よく考えていきたいと思います。

私はトラの介護生活が大変だったので、少し お休みしたい気持ち。
ここ1〜2年は あまり長く家を空けられなかったので、泊まりがけの旅行もしていません。
ちょっと ゆっくりして…トラとの辛い思い出が 穏やかなものになるまで時間をかけたいと思います。

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前回、トラの最期についてのブログで たくさんの心温まるメッセージをいただき、本当にありがとうございました🍀
この場を借りて お礼を申し上げさせていただきます🙇‍♀️