いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

悩める若者の話

今日は久しぶりに1年生の授業です。
彼らは先月に保育実習があったので、ピアノの授業は実に1ヶ月ぶり。
実習中は何かと神経を使うことも多く、時間に追われるので、おそらくピアノの練習どころではなかっただろうな…。
多少の練習不足は大目に見よう😅
初めに少し練習の時間を取ってから個人指導を始めました。



すると最初に見た学生は、テキストを家に忘れて来たと言います。
仕方ないので、楽譜を持って来た自由曲だけを見ることにしました。


う〜ん…練習する時間がなかったのは分かるけれど…ちょっと酷いんじゃない?
前回より弾けなくなっているよ💧
彼女(仮にAさんとします)はピアノの初心者でしたが、中学と高校の時に吹奏楽をしていたので勘がよく、期待していたんだけどな😑
入学して最初の授業で見た時、声もよく出て歌も上手だったのに…
夏休みにアルバイトをして時間的余裕がなくなった頃から、何だか変な方向に行ってしまいました。
彼女にピアノへ気持ちが向かない理由を尋ねましたが、ハッキリしません。


授業時間内に教室の学生全員を指導しなければならないので、Aさんばかり見る訳にはいかず…とりあえず一通り見て、練習しておくように伝えました。


授業が終わると再びAさんが私の所に来て、何か言いたそうにしています。
たぶん何かに悩んでいるんだろうな。
少しじっくり話を聞いた方が良さそう🤔



Aさんはどちらかというと器用な方ではありません。
夏休み中にアルバイトをしたら、一生懸命になり過ぎて、保育士になる勉強をすることに意味が見いだせなくなりました。
保育実習後に提出するレポートは、文章を書くチカラがないために夜中までかかり、授業中に居眠りして先生に怒られる…
そんなこんなで、保育士になりたかったけど、自分が何をやっているのか、分からなくなったと言い、ボロボロ泣きます。



私に話しても、どうにもならないということは彼女も分かっているはず。
でも誰かに話したかったんだろうな…。
泣いているのは、不甲斐ない自分が嫌だからでしょう。


私は30年近く、この世代の生徒や学生と接して来ました。
今の子たち(この言い方は好きではありませんが💦)は、昔の学生に比べて素直です。
でも生まれた時からインターネットがあり、何でも手に入る生活をしてきたので、最初から完成品を求める傾向にある…これは社会も同じなんですが。
彼らは学校で『逃げていい』と教わってきます。
確かに陰湿なイジメから身を守るために『逃げる』ことは必要ですが、乗り越えるべき壁からも逃げていいと思っているフシがある。
そのため踏ん張りが効かず、1つのことを やり遂げるために努力できません。
嫌なことがあると、すぐに学校を辞めてしまいます。
もし奨学金を借りていた場合、退学すると借金だけが残るのに、そういう状況を判断できません。


Aさんも、嫌な事から逃げ出したい気持ちで一杯なのでしょう。
とりあえず、目の前の事を1つずつ片付けること、保育士の資格を取るために中途で辞めないこと、などを話して帰らせました。


学生から このように悩み相談を受けることは 良くあります。
本当はピアノや歌だけを教えていればいいのですが…まぁこれも仕事のうち😅
でも、人の悩みを聞くのは なかなかシンドイことでもあるのです。
神経も使いますし…


何だか今日は すご〜く重い気分💧
Aさんの悩んでいる心を一緒に背負い込んでしまった感じです…



こういう時は…‼️
ひとりランチへ行こう‼️😆


ということで、予習済みの食堂へランチに行きました。
それにしても…どうして私は こんなガテン系の食堂が好きなのかしら?🤣



今日の日替わりランチ、麻婆茄子定食をチョイス。



私の作る麻婆茄子はナスを乱切りにするけれど…こんな風に細長く切ると味も良く染み込むし、火の通りもいいみたい🤔
今度はこういう風に細長く切って作ってみようかしら?


ご飯を食べ終わった頃には、気持ちが明るくなっていたのでした(単純だなぁ🙈)。


そういえば…
今日、学科担当の先生から来年度の契約予約?みたいな書類を書かされたので、来年も仕事があるようです。
でも おそらく来年は最後の年になるでしょう(一応60歳定年らしいので)。
ということは、私はAさんの学年と一緒に卒業になります。


悩みを話したことだけでは 何の解決にはならないけれど…人に話すということで自分を客観的に見られるもの。
Aさんも自分のことが見えたかしら?
うーん…私もブログを書くことで、自分を見つめ直しているのかもしれません。