いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

聴こえる音と聴きたくない音👂

私は今のところ命に関わる大病をしていませんが、生活のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)に関わる部分で不具合がたくさんあります😅


極度の近視に遠視が加わって視力は0.1ありませんし、両手指はヘパーデン結節のために第一関節が曲がっているので細かい作業はできません(それでよくピアノを弾くなぁと我ながら思いますが💦)
でも、何より困る身体の不具合は、左耳の難聴でしょう。



小学生の頃に滲出性中耳炎という病気がもとで、聞こえが悪くなりました。
これは耳管の働きが悪くて鼓膜の中に水が溜まる病気で、珍しくはありません。
私は遺伝的に耳管が人より狭いらしく、私の父や姉も同じ病気でした。



大学生の時、中耳の通気を良くするために、鼓膜にチューブを入れる治療を開始。
何度かその治療を繰り返しましたが、結局聴力は改善されません。


私は30代を過ぎた頃、もう自分の耳は治らないのだろうと諦めました。
どうせ治らないなら上手に聞こえない状態と付き合っていくしかない。
視力が悪いことと同じで、これも自分の身体の個性なのです。



さて、耳が聞こえない音楽家として有名なのは、なんと言ってもベートーヴェンでしょう。
(少し前にベートーヴェンの再来だ、トカナントカ言って世の中を騙した作曲家が現れましたね😅)


ご存じの方も多いと思いますが、ベートーヴェンは若い頃より難聴に苦しみ、40歳頃には完全に聴力を失っていたと言われています。
彼が作曲した第九など後期の名曲は、耳が聞こえない状態で、頭の中だけで作曲された物でした。



ベートーヴェンと同じというわけではありませんが、多少音が聞こえなくても、それほど困ることは無いのです。
電話は右耳で聞けば良いし、人と話す時は相手の左側に座ればいいだけ。


それに何故かわかりませんが、自分の悪口を生徒が言っていると直ぐに分かるのです❗️😂


クリアには聴こえないけれど絶対音感はあるので、音程を聴き取るのにも困りません。
困ることと言ったら、人間ドックの聴力検査くらいでした。



ある日、今まで感じたことのない耳鳴りに見舞われました。
頭の中で自分の血流に合わせてドクンドクンという変な音です。
病院へは難聴を諦めた頃から通っていませんでしたが、この時は慌てて耳鼻科へ駆け込みました。



原因は分からずじまいで、おそらく更年期の症状の1つだろうと診断がつきました。
でも診察してくれたお医者さんがビックリしたのは、私の鼓膜に開いている大きな穴でした。
何回もチューブによる治療を受けたので、私の鼓膜には穴が開いていたのです😅


「鼓膜再生手術をしますか?」お医者さんに尋ねられてビックリ。
え?鼓膜って再生できるの?😳
ただし、鼓膜を再生した場合、また滲出性中耳炎になるだろうということです。


でも…もっと聞こえが良くなるなら、それは魅力的。
迷っているとお医者さんは「一時的に鼓膜の穴を塞いで様子を見ましょう」と言われ、私の鼓膜に紙のような鼓膜モドキをつけてくれました。


つけてもらって驚きました❗️世の中って、こんな音だったんだー‼️
でも頭の中に音が響き渡って、すこぶる不快です😑
結局、鼓膜再生手術は諦めました…。


診察を終えた時、お医者さんは「知らず知らずのうちに、聴く音を選別されていたんですね」と言われました。
なるほど〜…そうだったのか🤔


考えてみれば、世の中全てがそうなのかもしれません。
情報はたくさんあるけれど、自分はそれを選別しなければならない。
良いと思う事は取り入れるし、自分が受け入れられないなら、それはスルーするべき。
大事なのは物事を見る目ですね👁‍🗨


不惑の年は40歳と言います。
自分はそれより18年先を生きていますが、未だに迷うことばかり😅
でも少しずつ、自分の《核》が出来てきたようです。
ブレない心を持ち、しっかりと地に根を生やす…そういう生き方をしたいと思っています。


いつか本当に聴力が落ちた時、私も補聴器のお世話になるかもしれません。
その時はどのような音が聴こえるのでしょうか?
自分はどの音を聴こうとするのか…それはこれからのお楽しみですね😂


最後までお付き合い頂き、ありがとうございました🍀