いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

アラカルト(音楽のおくりびと🍀)

今日はセレモニーのお仕事がありました。
今回のリクエストは ある一定のジャンルではありません。
故人さまの好きだった曲と、ご家族の好きな曲が混在している感じです。


さて、今回のリクエストは…
「たしかなこと」/小田和正
「箱根八里」/滝廉太郎
「あゝ人生に涙あり」/水戸黄門より  以上3曲です。


この中で「たしかなこと」は お別れのシーンで流して欲しいというご希望でした。



《水戸黄門》でお馴染みの「あゝ人生に涙あり」は今までに何回かリクエストを受けたことがありますが、「箱根八里」は初めてです。
「箱根八里」…実は『箱根八里』で連想される曲はいくつかあるのですが、そのうちのどれなのかしら?🤔
「箱根八里は」という山田耕筰作曲の日本歌曲もありますし、「箱根八里の半次郎」という氷川きよしの歌もあります。
でも、《水戸黄門》のリクエストがあるのだし、それに似た曲調といえば滝廉太郎の「箱根八里」でしょう。
デュークエイセスの歌う「箱根八里」は有名ですよね😊



箱根八里


この2曲とガラリと違って、「たしかなもの」はオフコースのメンバーだった小田和正さんの作品です。



私が中学生3年の時、オフコースの「さよなら」が大ヒット。
高校の時の友だちに熱心なオフコースのファンがいて、新しいアルバムが出るたびにLPレコードを貸してくれました(当時はまだCDではなかったのです😂)。
その友だちの影響で、私も遅ればせながらオフコースのファンになりました。


今日リクエストいただいた「たしかなこと」は小田さんがソロになってからの、比較的新しい曲です。
明治安田生命のCM曲としてお馴染みですね。



たしかなこと - 小田和正


リクエストは全く違うジャンルの曲の取り合わせです。
お見送りのシーンで「たしかなこと」の演奏は決まっているので、出棺では「あゝ人生に涙あり」が良いでしょう。
司会さん、担当者さんと相談して、曲調が違いすぎる「箱根八里」は お客さまをお迎えするシーンで演奏することに決めました😅



今回のお式は神葬祭です。
神式のお葬式は仏式と少し違って、神職さまが入場の時や式中に雅楽が流れます。
多くの場合はCDで雅楽を流しますが、今日は神職さんが お二人で、笙(しょう)と和琴(わごん)を演奏してくださいました。



↑↑ このように日本古来の雅楽では笙、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)などの和楽器を使用。
普段はあまり耳にすることのない音楽ですが、神社での神事は雅楽に合わせて行われます。
日本では唯一、東京藝術大学が邦楽科を設けているので、そこで専門的に学べます。


和楽器は日本の伝統音階で成り立っており、楽譜は漢字や記号を用いた物なので 私は読めません💧
高校音楽の教育指導要領では和楽器を学ばせるようになっていましたが…教えたことはなかったです(昔はうるさく言われなかったし🤥)


話が逸れました…


出棺に合わせて「あゝ人生に涙あり」を1コーラス弾いたところで、神職さんが突然、笙を吹き始めたのです。


(画像は借り物です)


こういう時、ピアノ演奏は控えなければならないので…サッと引っ込めました💦


故人さまは神社の氏子総代を務めていらした方だったそうです。
神職さまは、そんな故人さまを 心を込めて送られたのですね…



今回はアラカルトという感じで、ひとつのお式に色々な音楽がありました。
歳をとったこともありますが…日本古来の音楽も良い物だなぁと興味深かったです。
今日も無事お見送りできて感謝でした🙏