いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

音楽のおくりびと🍀〜その11

今日はセレモニーピアニストのお仕事がありました。
故人さまは100歳を超えの男性。
男性で百寿をお迎えになられた方は珍しいですね✨


今回は骨葬と言って故人さまは既に荼毘に付されており、お骨を前に葬儀をする形式。
あまり多くないですが、諸事情でこういった形のお葬式をされる方は一定数いらっしゃいます。


さて、本日のリクエストは
「G線上のアリア」/J.S.バッハ
「アシタカとサン」(映画『もののけ姫』より)/久石譲
「愛燦燦」/美空ひばり          以上3曲です。


「G線上のアリア」はバッハの有名な曲で、元は管弦楽組曲。
ドイツのヴァイオリニストのヴィルヘルミさんが、自分の独奏用として弾きやすくするために この曲のキーを1つ下げたら、ヴァイオリンの1番低い弦であるG線1本で演奏できるようになりました。それが曲名の由来です。
つまり、メロディーの音域が割と狭いのですね。
アリアというのはイタリア語で歌という意味。



バッハ「G線上のアリア」 Bach "Air on G String"


「アシタカとサン」は1997年にスタジオ・ジブリによって制作された長編アニメ映画『もののけ姫』の劇中曲です。
この映画は空前の大ヒットとなりました。
アシタカは主人公の少年、サンはヒロインです。
ジブリの映画は大半が久石譲によって作曲されていて、どれも名曲揃いですね。



Joe Hisaishi - Ashitaka and San


「愛燦燦」はセレモニーではお馴染みの曲で、毎回と言っていいほど弾きます。


今回のリクエストも曲の構成に悩みました。
しかも骨葬では棺への花入れ(お別れの時間)がないので、通常この時間に弾くリクエストの曲は別のタイミングで演奏しなければなりません。
お客さまをお迎えする時間に、いつもの定番曲に混ぜて弾くことにします。


それにしても「アシタカとサン」は黒鍵が多くて弾きにくいですね😅
半音下げれば♯1個の調性にできる…まさしくヴィルヘルミさんが「G線上のアリア」に細工を仕掛けたのと同じようにすれば、楽に演奏できるのですが。
でも曲の雰囲気が変わってしまうので、音を少し省いて原調のまま弾こうかな…
昨夜はかなり練習したのですが、結局音を掴みきれなかったので、テンポを落として弾きました。



故人さまは墨絵や日本画を嗜んでいらしたようで、会場には故人さまが描かれた絵がたくさん並んでいました。


故人さまのお孫さまでしょうか…私が演奏している時、傍に立って曲名を確認されていたので、集中できず…なかなか辛いものが😅
お式自体は短かったのですが、今日は精神的に疲れて…グッタリ😵


でも好きな音楽でお仕事できて幸せですよね。
次回も(お話しがあれば)誠心誠意務めたいと思います😊