いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

思い出の棚卸し〜土地の行方

今日の昼過ぎ、突然 不動産会社の人が訪ねて来ました。
インターフォン越しに要件を訊ねると、我家の土地の売却についてです。


土地の売却?詐欺かしら?😳


なぜなら この地域は市街地調整区域なので、土地の使い方や地目変更の規制が厳しく、自由に売買できないからです。
でも その不動産会社は地元で知られている所だったので、とりあえず話を伺うことに。



その お話とは…流通用の倉庫と作業所を建てるための土地として、我家に隣接している畑を売ってほしいということでした。
その畑は母が祖父から譲り受けたもので、本家を継いだ叔母の畑と地続きになっています。
それらを全て まとめての売却ということらしい…。
もちろん土地所有者のうち誰かが拒めば売却はできませんが。


叔母の畑は従姉弟が継ぎましたが、1人は亡くなり、もう1人は病気で話ができる状態ではなく…畑は長いこと耕作放棄地でしたが、最近は大規模営農家に使ってもらって、やっとのことで維持しています。
その家には跡取りがいないので、土地を手放したいと思っているはず。
でも…本当は どうなんだろう?



不動産屋さんからは とりあえず話を伺って、他の土地所有者の様子を訊いてもらうことにしました。


もし本当に畑を売ることになったら…
用水路を挟んで すぐ隣に大きな倉庫が建つことになるので、圧迫感があるだろうな。
物流の倉庫なら、トラックの積み下ろしの物音もするかも。



畑を失うということは、野菜を作る土地を失うということです。
でも、この広い畑を維持するのは本当に大変で、今は夫に協力してもらって何とか作っていますが、あと10年後は それもできなくなるでしょう。
娘は畑作業など出来ませんから、この土地は私が生きているうちに 自分の手で処分しなければならないのです。


土地の売却にはタイミングがあります。


10年くらい前、田んぼ売却の話がありました。
私たちは田んぼを作れないので、絶好の機会と思っていたのですが…所有者の1人が反対して その話は流れてしまったのです。
以来、そのような話は来なくなりました。


今回の話は畑の方。
畑じゃなくて、田んぼを買ってくれればいいのにと思うけど😂
もし私が この話を断ったら、田んぼの時と同じように売れなくなってしまうかもしれません。


不動産屋さんが帰った後、庭に出て畑を眺めました。



畑を作っていた父や母の姿、隣の畑にいた叔母…思い出がたくさんある、この土地。
ここを売ってしまったら、父母や叔母の思い出まで失ってしまうのかもしれない。
それで良いのだろうか?


母亡き後、父は「土地は子々孫々に受け継いでいくものだから」と言って、たった1人で ここを守っていました。
でも、跡を継ぐ者がいなくなったら どうすればいいのか…私には分かりません。



夕方、庭の草取りをしました。
畑がなくなったら、庭の芝生を一部剥がして、そこで野菜を作ろうか?
コンパクトサイズの畑なら、歳をとっても管理できるかもしれない。
そんな とりとめのない考えが次から次へと浮かびます。



次に不動産屋さんが来る時、どんな話を持って来てくれるのか分かりませんが…
なるようにしかなりませんよね。
心の準備をしつつ、待ちたいと思います。