いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

桜を待つ心🌸

昨夜の演奏を終えてから13時間後…今朝は また別のセレモニーの仕事がありました。
最初に こちらの仕事が入っていたので、私が昨日 通夜で演奏した お式は、今日の葬儀では別のピアニストが担当することになります。
もし私が今日も演奏するなら、同じリクエストの曲を使えたのですが😅



さて、本日のリクエストは…


「故郷」/岡野貞一
「悲愴」/ベートーヴェン  
「さくら」/日本古謡    以上3曲です。


故人さまは90代を少し超えた女性。
リクエスト曲のラインナップは、世代を超えて人気のある曲揃いです。


「故郷」は何度か ご紹介させていただきました。
葬儀では定番曲となっています。


「悲愴」はベートーヴェンの三大ピアノソナタのうちの1曲。
これは彼の若い時代に作曲されました。
ベートーヴェンの作品は、彼の耳が不自由だったことは よく知られていますが、この曲を書いた時は まだ難聴ではありません。
「悲愴」については、昨日Bonneさんが記事を書かれていました。



Bonneさん、勝手にリブログさせていただき、申し訳ありません🙇‍♀️⤵️


「さくら」は誰もが知っている、日本古来の名曲です。



~さくら さくら~NHK東京児童合唱団


この曲の作者は不明ですが、江戸時代末期に箏曲のテキストとして作られました。
なので、日本古来の音階で成り立っています。
おそらく この曲を嫌いな人はいないのではないでしょうか。
私はリクエストをいただかなくても、桜の季節になれば《いつものアレ》に混ぜて演奏しています。
オリジナルに近いバージョンと、少しジャズ風にアレンジした物と2つの楽譜を用意しました。
場の雰囲気を見て、どちらを使うか考えます。
今日はジャズ風がいいかしら?


「さくら」といえば この曲ですが、他にも桜の曲は たくさんあります。



老いも若きも、日本人は桜が大好き。
私たちにとって桜は特別な花ですよね😊


春になれば天気予報やニュースで桜の開花予想が報じられ、桜を形どったスイーツが お店に並び、桜のモチーフのグッズが販売されてます。
桜が咲けば お花見に出かけ、花を愛でながらお酒を飲んだり…
お花見の文化は日本独特のものではないでしょうか。
海外でも花を愛でる文化はありますが、日本の桜ほどではないと思います。


それは おそらく、日本古来の宗教である神道の影響でしょう。



神道(しんとう)は、日本の宗教。惟神道(かんながらのみち)ともいう。開祖や教祖・教典を持たず、森羅万象あらゆるものに神が宿るという思想に基づく。神話、八百万の神、自然や自然現象など、アニミズム的、祖霊崇拝的な民族宗教である。
神と自然は一体と認識され、神と人間を結ぶ具体的作法が祭祀であり、その祭祀を行う場所が神社であり、聖域とされた。
(Wikipediaより)



日本という国は地震や台風などの自然災害が多かったので、「あらゆるものに神が宿る」という思想が生まれたのだと思います。
厳しい冬が終わり、春を告げる花の代表が桜。
だから私たちは、桜に特別な想いを抱くのかもしれません。
桜の花に宿る神を見ているのかもしれませんね…



今日の故人さまは お花が好きでいらしたのだそうです。
ご家族さまは、美しい桜色の花祭壇をご用意なさいました。

故人さまは今年の桜を見ることは叶いませんでしたが、愛する ご家族に見送られて、お幸せな旅立ちだったと思います🍀
連日の激務で ちょっとオーバワーク気味でしたが😂今日も無事にお見送りできて感謝でした🙏