いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

思い出とサヨナラ

今日の《とらひめ地方》は冷たい北西の季節風がビュービュー吹いています。
この《空っ風》と言われる風を利用して、あるモノを片付けようと思い立ちました。
一昨日、大量のアクセサリーの処分を決心したのに続きます。



今日、処分するのは演奏会用ドレス。
私は音楽大学で声楽を専攻し、卒業後も勉強を続けてきました。


音楽の勉強を続けるというのは演奏技術を磨くことで、それを発表するのが演奏会です。
演奏会に出演するというのが、勉強を続けている証拠のようなものでした。
それには師匠の元に通うレッスン代、伴奏者への謝礼、演奏会に出演するためのチケット・ノルマなどが必要で、お金のかかることばかり。
なので経済的に余裕のある人しか勉強を続けられなかったのです。
でも私は勉強を続けたくて、そのための費用を捻出してきました。


演奏会用のドレスを買うお金も節約しなければなりません。
当時、演奏会用ドレスは1着十万前後しましたが、それを買うお金はなく…😅
先輩から着なくなったドレスを譲ってもらったり、リサイクルショップで求めたりしたものです。


一番よく利用したのは たまにデパートで開催される貸衣装の処分セール。
ウェディングドレスやお色直し用のドレスが破格値で手に入るので、いつもチラシをチェックしていました。
中でもカラードレスはカラオケを趣味とするオバサマに大人気。
セールに行くと、ちょいとポッチャリ目の方用の11号はいつも売り切れでしたが…当時の私は まだ細かったので💦9号狙いで大丈夫でした😁(今はとても無理)


私が購入できたドレスは訳アリ品が多かったので、自分で染め直したり 取れたスパンコールを縫い付け直したり…
でも、それはそれで楽しかったな〜。


10年ほど前から演奏会に出演することもなくなり、それらのドレスはクローゼットの一番奥の棚に積まれたままになっています。
さすがに もう人前で歌うことはないので、今年こそは処分すると決めました。


あまりにも長い間、放置していたのでホコリだらけです。
今日はドレスの袋をソーッとベランダに出して、強い季節風にホコリを吹き飛ばしてもらいました😂
そのまま捨てるのは忍びないので、記念写真を📸

どこで買ったのか…あまり覚えがないですが💦
左の水色と中央の赤はリサイクルショップで買った?ような記憶。
演奏する曲のイメージに合わせて色を選んだと思います。


右のオレンジ色のドレスは貸衣装セールでカラードレスを買い、裾に付いていたリボンを取って、自分で肩紐に付け替えたもの。
このドレスはお気に入りでした。
でも40代を過ぎた頃、ウェストが入らなくなり…それから着ていません😅
でも好きだから捨てられなかったのです。

これが一番最後の演奏会で着たドレスです。
この時はモーツァルトの歌劇『魔笛』の、夜の女王のアリアを歌いました。
当時は まだ若かった…けど、太いな〜🤣


私が専門に勉強していたのはシューベルトやシューマン、ブラームスなどのドイツ歌曲だったので、あまりオペラは歌わなかったですが、高い声が良く出たので師匠に勧められて歌いました。
もう今は そんな声は出ません😅


音楽の勉強をずっと続けてきましたが…辛い思い出ばかりです。
それを書き始めると、きっと終わらなくなりそうなので またの機会に💦


これらのドレスを処分することで、過去の記憶と決別できる気がします。


手元に置いておく物は…自分にとって幸せな思い出が残るものだけでいいかな。


明日は燃えるゴミの日です。
いじけた自分の過去にサヨナラ〜👋


しかし、まだ靴が残っていました💧
演奏会シューズ、ロングブーツなどなど…次回のゴミの日に合わせて、お片付けは続きます。