いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

季節の音

私の家は市街化調整区域(市街化を抑制する区域)にあります。
そのため、私が子供の頃から まわりの景色にあまり変化がありません。
つまり…いつまで経っても田舎で、そのおかげで自然が豊かです。



ここで良く聞こえてくるのは自然の音。
国道を走る車の音や、新幹線の音、川にかかる鉄橋を走る列車の音もしますが、それ以外に聞こえるのは風の音と鳥の声です。
そして季節の移り変わりとともに聞こえる音も変わってきます。


冬から早春に聞こえるのは、もっぱら風の音。
この地域は冬になると北西の季節風が吹きます。
それもかなり強く、風速は常時7メートル以上🌪️
家の中に居ると風が電線を切るように吹く『ヒューヒュー』という音が聞こえ、窓ガラスはビシビシ、シャッターはガタガタいいます😅


春一番が吹いた後、風の代わりに聞こえるようになるのは鳥の声。
スズメ、ヤマバト、ムクドリ…それからウグイスの声が聞こえるようになります。



ウグイスは山に住んでいる鳥で、平地の どちらかというと海に近い私の家のまわりにはいないというイメージだったのですが…《とらひめハウス》のある場所が気に入って住み着いたのでしょうか。
最初は「ケキョケキョ…」としか鳴けず、「ホー…」と始まっても「…ケキョ」で終わり😂
なかなか上手に鳴けませんでした。
でも本当に良く鳴くウグイスで、毎日「ケキョ!」と練習に励み?夏頃になると ちゃんと「ホーホケキョ!」と鳴けるようになったのです。
上手になったね〜👏😆と喜んでいましたが、夏になっても「ホーホケキョ」と鳴いているのはパートナーを見つけられなかったオスだそう…ちょっとかわいそうですね💦



梅雨の頃から聞こえるのは、もっぱらカエルの鳴き声🐸
気象庁から梅雨入りの発表がある前、5月の末あたりからカエルの声は日増しに大きくなり、田んぼに水がはられると最高潮になります🐸🐸🐸


その次に聞こえてくるのはセミの声。
セミの声がするようになると梅雨明けの時期で、本格的な夏の到来です。



このあたりにいるセミはクマゼミ、アブラゼミが主で、ひたすらジージー鳴くばかり。
ミンミンゼミのような涼やかな声ではなく、暑さを感じさせる騒音にも似た声です🥵
でも8月半ばになると、ジージーから「ホーシンツクツク」というツクツクボウシの鳴き声に変わってきます。
そうなると厳しかった夏の暑さも終わり間近。



セミの声がしなくなると、代わりに夕方から夜にかけてコオロギやスズムシが鳴くようになります。
そして虫の声が止むと…冷たい季節風が吹き始める冬の訪れ。 
これが私が今まで聞いてきた、自然の音の世界でした。


音から感じられる天気の予想や季節の移り変わりは、気象庁が発表する情報よりも正確なことがあります。
一昨年、6月中旬〜終わり頃に天気図上から梅雨前線が消え、例年より1ヶ月近く早い梅雨明けが発表されたことがありました。
でも その時、セミはダンマリで一声も発せず…これは梅雨明けではないのでは?と思ったのです。
事実、7月上旬には再び梅雨前線が現れ、西日本では豪雨による災害が発生しました。
それから2週間くらいしたら、真っ青な夏空とともにセミが一斉に鳴き出したのです。
気象庁よりセミの方が正確に季節を知っているなぁ…と思いました。


幼い頃から聞いてきた季節の音。
でも最近、私には それらの音がだんだん聞こえなくなってきています。
市街化調整区域に建つ我家ですが、周りは少しずつ開発が進んできました。
近くにあるJRの駅前には巨大な商業施設が建設予定です。
200メートル先にある国道のバイパスは交通量が増え、車の音が絶えずするようになりました。
世の中はますます忙しくなり、じっくりと自然の音に耳を傾ける時間的余裕もないのです。


加えて私の耳の状態もあまり良くありません。



最近、以前にも増して高音域が聴きづらくなってきました。
もともとの病気のせいもありますが、加齢による耳鳴りにも原因がありそうです。


ピアノの調律師だった父は、75歳頃に高音域が聴き取れなくなったからと言って仕事を辞めてしまいました。
私も父と同じような感じかもしれません。ちょっと早いけど💦


昨日、我家の南東にある雑地にある栗の木でセミが鳴き始めました。



毎日蒸し暑いですが、梅雨はもうすぐ終わりだよ、とセミが教えてくれたようです。
セミの声は耳鳴りに似ているのでクリアではありませんが💧
季節の移り変わりを感じました😊


セミが鳴く暑い夏は、私の最も苦手な季節。
身体的にシンドイですが、ツクツクボウシの鳴き声を心待ちにしながら、上手く暑さを乗り切りたいな…と思っています。