時の流れ(音楽のおくりびと🍀〜その10)
今日はセレモニーピアニストのお仕事が市外でありました。
《とらひめハウス》から25km以上離れた地です。
高速を使ってもいい距離じゃないの?と夫は言いましたが、そこは私の初任校があった場所で毎日通っていたせいか、遠いと感じたことがありません。
所要時間を1時間と思って出かけましたが、当時より道路が整備されていたので30分で着きました。
この仕事を始めたのは今から3年前で、コロナ禍の直前。
当時はお葬式も規模が大きく、件数も多かったのですが…コロナを機にずいぶん変わってしまいました。
お葬式の規模は祭壇の大きさによって決まります。
ある一定の号数の祭壇を使用すると、ピアノの生演奏やプロの司会さんが付いてくるのです(それより小さいとオプションとして演奏や司会を依頼)。
コロナによってお葬式の規模が小さくなり、たぶん葬儀会社も経営が厳しいのでしょう。
演奏が入るお式の祭壇号数は、コロナ前より1ランク上がってしまいました。
なので私たちの仕事も激減してしまったのです。
私がお仕事をしている葬儀会社は、冠婚葬祭事業を広く手掛けています。
結婚式もコロナ禍によって件数が減り、大規模な結婚式場は閉鎖、または葬儀会場に改装されました。
今日のお式も、元は結婚式場だった場所なのです。
この会場で演奏するのは2回目ですが、1年前に来た時と変化が…👀
以前は墓石の事業所があった所に、永代供養相談所と墓地紹介所が新たにできていたのです。
う〜ん…会社も時代の流れを読んでいかないと大変なんですね💦
今日のお式はリクエストがありませんでした。
故人さまは喜寿を迎えられた女性。
この年代の方は、いわゆる《団塊の世代》の初期でしょうか。
どういった曲が その世代の方々に好まれていたのか、ネットで調べてみました。
「見上げてごらん夜の星を」「上を向いて歩こう」/坂本九
「こんにちは赤ちゃん」/梓みちよ
「高校三年生」/舟木一夫 etc…
最近まで自分の両親の世代(85〜95歳)の方のお式が多く、その場合は美空ひばりが割と無難なところだったのですが、それよりずいぶん新しい感じです🤔
(かつては軍歌のリクエストもあったけど)
でも、参列される方には若い人もいるので、最近の曲も混ぜることにしました。
お客さまをお迎えするシーンは、いつものアレに季節の曲を混ぜて…
お花入れのシーンでは、比較的新しい曲を。
お花にまつわる曲で、団塊の世代の方に人気があった森山良子さんの曲を選びました。
同じく、お花にまつわる曲です。
お見送りはこの曲を…中島みゆきの曲が多いですね💦私の好みかしら?🤣
今日のお式も、参列者はご家族と喪主さまのお知り合いが1人という お式でした。
お見送りでは、棺を運ぶ方が足りず、台車でのお運びとなりました。
フューネラルさんのブログにもありましたが、最近は手で棺を運ぶのが難しくなりつつあります。
お式の後も変わりました。
以前はお式の後に会食の機会がありましたが、今はそれも簡素化されて、折り詰めのお弁当をお持ち帰りいただく形式です。
時の流れではありますが、自分がこの仕事を始めてから3年の間に、社会は大きく変わりました。
そして今も時はどんどん流れていきます。
もう自分たちの時代じゃないのだな…と思いつつ、オフコースの『僕らの時代』の歌詞のように、自分が時代と一緒に歩こうとしないだけなのかもしれません😅
これからの時代がどうなるのか、いつまでこの仕事を続けていられるのか分かりませんが…
時代に争わず、でも自分らしく日々を過ごしていきたいです✨
今日も無事お見送りできて感謝でした🙏
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