いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

明日は万霊節💫

ちょっとズレますが💦昨日はハロウィンでした🎃
私の世代では、多くの人がそうだと思いますが…あまり馴染みのないお祭りですね。
ハロウィンが日本でお祭りとして流行りだしたのは、たぶん20〜30年くらい前だったと思います。



娘が英会話教室に通っていた時、次回はハロウィンだから仮装して来てねと言われて…
私は「何?それ」と思い、分からなかったので普通の格好をさせて行きました。
後で「普段着だったのは私だけだった」と娘に言われて、悪かったなぁと思ったものです。
キリスト教関係のお祭りだと知ったのは、それからずいぶん後のことでした。


キリスト教(カトリック)では11月1日を諸聖人の日(万聖節)、11月2日を死者の日(万霊節)と呼びます。万聖節は殉教(宗教が元で死亡)した人に、万霊節は亡くなった人全てに祈りを捧げる日。
ハロウィンはその前夜祭で、仮装したりするのはヨーロッパの先住民ケルト人が始めたらしいですね。死者が蘇って、子どもをあの世にさらって行かないために仮装させたのが始まりだそうです。カボチャも魔除けのようですね🎃


それが何故、日本でこれだけ大流行りするのかなぁ…と不思議に思いますが😅


日本のお祭りは神社で神様を祀ることから始まっているそうです。
祀る(まつる)→祭り(まつり)
私の感覚では…お祭りは無礼講で、大騒ぎできるストレス発散の場。と言った感じでしょうか?



今の日本では地域が衰退しているので、お祭りも縮小傾向です。
地域と若い人の結び付きも希薄だから、若者がお祭りで騒ぐのは滅多に見かけませんよね。


でも若い人だってストレス発散のために騒ぎたい!それでハロウィンなのではないでしょうか?🤔


ただ、ハメを外すと言っても、どこか超えてはならない一線というかモラルがあると思います。
その常識は暗黙のうちに皆が共有するルールだったはずですが、今はそれがありません。


だから[ハロウィン=バカ騒ぎする人がいる困った行事]と思われているフシがありますね。


でも考えようによっては、おとなしいと言われる若者に それだけのエネルギーがあるのは素晴らしい事なのかもしれません。
エネルギーの方向が、もっと違う方へ向けば良いのになぁ…と思いました😇



さて、今日は11月1日。万聖節です。明日は11月2日で万霊節。
死者の魂がこの世に戻ってくるというのは、仏教のお盆に似ていますよね。


万聖節は私にも馴染みがありませんが、万霊節にはちょっと思い出があります。
リヒャルト・シュトラウスという作曲家が作った『万霊節』というドイツ歌曲。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ステキな曲なのです✨


オススメの音源は↓↓コチラ


R. Strauss: Allerseelen, Op.10, No.8


歌はともかくとして😅対訳付きが良ければ↓↓コチラ

Allerseelen - R. Strauss 万霊節 / リヒャルト・シュトラウス作曲【日本語訳付き】


私はこの曲がすごく好きで、シュトラウスを勉強するのだったら是非歌いたい!と思っていました。


そして大学4年の時、念願かなってシュトラウスを勉強する機会到来🎶
ところが…師匠から頂いた課題に、この曲は含まれていなかったのです☹️
私たち音大生は大抵の場合、師匠から与えられた曲しかレッスンに持って行くことができません。
でもウチの師匠は忘れっぽいから、いいよねー…って感じで『万霊節』をレッスンの時に歌ってしまいました。


師匠は暫く黙っていましたが「僕は最高の『万霊節』を聴いたんだよ」と話し始めました。
それは戦後間もない頃、師匠が国費留学生としてドイツで歌を勉強していた時のことだそうです。当時師匠が習っていたのはドイツのソプラノ歌手。
その方が歌う『万霊節』はテクニックではなく、心に訴えかけるものだったと言います。
彼女は第二次世界大戦で恋人を亡くしていたのでした。


ここで今一度、歌詞を見てみたいと思います。



これは…当時まだ若干22歳の若者だった自分には、とても歌えない内容でした。
いつか自分が歳を取った時、この歌を歌えるようになりたいなぁ…


残念ながら、私は大恋愛もしていないし、今でもこの歌を歌えるほど成熟していません💧
でも、『万霊節』はやっぱりステキです✨
11月になってモクセイが香り、アスターの花が咲く頃、しっとりと歌ってみたい💐
(実際の日本では10月にモクセイですが💦)
それは永遠の憧れかもしれません😆



今はもっぱらピアノを弾くことが多くて、なかなか歌を歌う機会に恵まれませんが…
万霊節の明日は、ピアノを弾きながら『万霊節』を歌ってみようと思います😊