いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

想像の余地💭

今日はセレモニーのお仕事がありました。



今回のリクエストは…


「案山子」/さだまさし
「ジョニィへの伝言」/高橋真梨子
「イン・ザ・ムード(In the Mood)」/グレン・ミラー 以上3曲です。


「案山子」は以前にも演奏したことがありますが、他の2曲は初めて。
高橋真梨子は私も好きな歌手で、CDを何枚か持っています。
抜群の歌唱力には定評がありますね✨



彼女はペドロ&カプリシャスの2代目ボーカルで、当時の代表曲が「ジョニィへの伝言」や「五番街のマリーへ」でした。



ペドロ&カプリシャス ジョニーへの伝言


この曲がヒットした頃、私は小学生で、聞いていると情景が思い浮かんで来るステキな歌詞だなぁと思ったものです。



「ジョニィへの伝言」は阿久悠の作詞。
他の街に旅立っていく主人公は、恋人のジョニィを待っているのですが…2時間過ぎても姿を現さず、未練を断ち切るようにバスに乗って行く、といった内容でした。



この曲も同じく阿久悠の作詞です。
主人公は昔、五番街で一緒に暮らした恋人のマリーを思い出し…五番街を訪れることがあったら、マリーがどうしているのか その様子を聞かせて欲しいと歌います。


阿久悠の詞は、聴いていると情景が浮かんでくる、素晴らしいものばかりですよね✨
どう聴いてもこの2曲の詞は関連性があると思われるのですが、阿久悠は それについて明言しませんでした。
明らかになっていないからこそ、聞く側としては想像の余地があって、ロマンが感じられます☺️


今の時代ですと、ジョニィが来なければLINEして呼び出すだろうし、マリーのその後を知りたければ、ネットで検索すると一発で分かってしまいますよね〜🤣



さだまさしさんの「案山子」は以前にもご紹介したことがあります。



案山子 さだまさし


この詞は、故郷を離れて暮らす《お前》を案ずる内容で、語り手は田んぼに立つ案山子なのか?それを語るのが誰なのか明言されていません。
この時代、離れて暮らす人の消息を知るには、手紙か電話しかありませんでした。
私が学生の頃も その時とあまり変わらず…実家に電話をかける時は、赤電話に10円玉を何枚も用意して行ったものです。
今だったらLINEのビデオ電話で長話もできますが、当時は話の途中で切れちゃったり😂
その後、母に会いたくてボロボロ泣いたことも…


この2曲を弾いていたら、アナログな時代のことを次々と思い出してしまいました。
あの時代は情報がとても少なかったので、『知る』ことができると、とても嬉しかったものです。
昔、知りたいことに なかなかたどり着けなかった時は、あれこれ考えて想像しました。
今思えば、想いを膨らませることの中にロマンがあった気がします。
アナログな時代だからこその良さがありましたよね✨



3曲目の「イン・ザ・ムード」
これは皆さんご存知の方も多いと思います。
これはグレン・ミラー オーケストラのナンバーで、ジャズの名曲✨




Glen Miller .... In The Mood


故人さまはジャズやブルースがお好きだったそうです。
80代後半の故人さまだったので、きっとお若い時の思い出の曲なのでしょう😊
しかし…私は あまりジャズが得意ではありません💦
楽譜さえあれば弾きますが、ジャズ独特の雰囲気をピアノで表現するのは難しいものがあります。



でも、ご希望とあれば演奏しなければなりません。
とにかく練習あるのみ💪で、頑張りました。


そう言えば…昔、顧問をしていた吹奏楽部の定期演奏会で、この曲に憧れた生徒がポップスステージで演奏したことがあります。
その頃も比較的アナログな時代だったので、皆んなでビデオを観たりCDを聴きながら、ジャズの雰囲気をつかもうと努力していたなぁ…
今ならYouTubeで一発ですけどね🤣


ご遺族のご希望で、出棺時は「イン・ザ・ムード」でした。
これは…なかなか難しかった😅
弾いているうちにどんどん早くなってしまうからです。
これじゃあ棺を運び出すのも駆け足になっちゃう…抑えて、抑えて💦💦
苦手なジャズですが、ノリノリで弾きたくなるのを我慢して(でもたぶん早かった)、無事にお見送りできました。


今日も音楽でお送りできて感謝でした🙏