いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

用と美

私は食器や道具類など、工芸品と呼ばれる物が大好き。
美術品が主に鑑賞を目的とするのに対して、工芸品とは実用性を重視し、日常生活で使われる物の総称です。
彫金・焼物・塗物・織物・染物などが工芸品だそうです。


私が以前、勤めていた学校では、芸術教科の中に音楽・美術・書道だけでなく工芸も選択できるようになっていました。
美術の先生が たまたま工芸の教員免許を持っていて、学校にも陶芸釜などの設備があったので、授業を設けられたようです。


「美術と工芸の違いは何なの?」と工芸担当の先生に訊ねたら、
「それは《用と美》ですね」という答えが返ってきました。
なるほど…使い勝手が良く、美しい物が工芸品なのね🤔


私が強く《用と美》を認識したのは、ドイツで生活していた友達からもらったヘンケルスの手芸用ハサミ。
コウノトリの形をした手芸用ハサミで、これを手にした時、あまりの美しさに驚きました。



美しいだけでなく、良く切れて使い勝手が素晴らしいのです✨
縫い付けてあるタグを取ったり、縫い付けた糸を解く時は大活躍。


夫も このハサミの大ファンで、いつも私の裁縫箱から このハサミを持ち出します。
一体何に使っているのかと思ったら…なんと鼻毛を切っていました🤯
「このハサミ、すごく良く切れるんだよ✂️」って…ヤメテー‼️
せっかくのヘンケルスが😱
(仕方ないので、夫には鼻毛カット用のエチケットカッターを買ってあげました😂)


このハサミは11センチくらいで とても小さく、裁縫箱の中で時々迷子になります。
無くした時の予備として、良く似たハサミが安価だったので買いました。
でも、これが全くの大失敗。



何より刃先の鋭さが違うので、ミシンの縫い目にハサミが入りません。
それと指を入れる輪の部分が変に大きくて、指の関節まで入ると抜けなかったり…
見た目もヘンケルスには叶いませんでした。


伝統的なモノ作り大国であるドイツ。
ドイツを代表する刃物メーカーであるヘンケルスの素晴らしさを実感しました。
日常生活で使うモノは、信頼できるブランド製ならば間違いはないと思いますが、やはり使い手である自分の感触は大事です。


私は食器も大好きで、カタログやネットショップを眺めてはウットリすることも😍
好きな陶器ブランドはウエッジウッドやロイヤルコペンハーゲン、ノリタケ、深川製磁など。
少し前、気に入ったノリタケのカップを買いました。



大好きな緑色のカップですが、金の縁取りがあるカップなので、電子レンジでは使えません。
このカップでは冷えたコーヒーをレンチンできないという…つまり、普段使いには向かないので、もっぱら食器棚の飾り物になってしまいました。
自分にとって このカップは、工芸品ではなく美術品ということですね😂


最近 買った物で、これは良かったと思う物はスープカップ。



これはPET樹脂に漆加工をした物で、このシリーズでは お椀と丼を持っています。
レンジ対応で食洗機で洗えるという使い勝手の良さ。
熱い物を入れても器が熱くなりません。
軽いし持ち手が指に馴染むところも気に入っています。



重ねられるので収納も便利✨



考えさせられたのは、先日ご紹介したカップ。



このカップの色合いが好きで買ったのですが、意外と持った感触が良くありませんでした。



持ち手の形が定まらないというか…指に馴染みません。
買う時、形ばかりに気を取られて、持って確認しなかったような気がします😂


持ってみて良かったと思ったカップは、ダイソーで買ったガラスのマグカップでした(これは200円品)



取手のカーブが絶妙なのです。



持った時、薬指で持ち手を支えますが、指にピタッと収まるのです‼️
素晴らしい✨
ノーブランドですが、意外な掘り出し物?でした。


ガラスマグといえばHARIO。



ずっと愛用していたのは左側ですが、右側のカップを最近買いました。
これは…ちょっと微妙な感じです。
その理由は飲み口の部分がカーブしていないから。


この飲み口のカーブは口縁(こうえん)と言い、これがあるとないとでは飲み心地?に格段の差が生まれます。
理想を言えば、ダイソーのガラスマグに口縁があって欲しいですけれど…そうしたら100均では売られませんよね😂


《用と美》を兼ね備えた逸品と出会うのは なかなか難しいですが、物は使ってこそ、その意義があると思います。
理想は 厳選された自分のお気に入りの物に囲まれて暮らすこと。
そのような暮らしができるようになりたいです。


また、自分も…《用と美》を兼ね備えた音楽を奏でられるようになりたい。
これは永遠の課題ですね🙈