ズンドコ節🎶
今日はセレモニーのお仕事でした。
依頼があったのは先週末で、昨日急遽リクエストが。
そのリクエストとは、氷川きよしの『きよしのズンドコ節』です😳
今まで数々のリクエストを頂いて来ましたが、このリクエストは初めて。
あまりお葬式向きとは思えない曲ですが…本当に これがご希望なの?
楽譜を持っていないので事務所から送ってもらいました。
送られて来た楽譜は、本当に『きよしのズンドコ節』です。
それほど難曲ではありませんが、人前で弾くのだから練習していると、それを聞いた夫が
「それってドリフターズのズンドコ節のアレンジした物?」と訊いてきました。
確かに途中のメロディーはドリフターズの『ズンドコ節』とソックリ。
…というか、私の世代だと『ズンドコ節』といえばドリフターズのソレしか知らないんですけど😅
子どもの頃、土曜日の8時といえばドリフターズの『8時だヨ、全員集合‼️』が定番でしたよね。
私の知っている『ズンドコ節』はドリフターズが歌ったもの。
そもそも『ズンドコ節』って、一体何なのかしら?🤔
気になったので調べてみました。
『ズンドコ節』とは囃し言葉に「ズンドコ」が使用される曲の総称なのだそうです。
「ズンドコ」自体には特に意味がないのだそう。
ルーツをたどると海軍小唄から、とありました。
戦地に赴く男たちの本音を歌った俗謡だそうです(Wikipediaより)。
海軍…
そういえば舟唄には掛け声が囃し言葉になっている物があります。
有名なのはロシア民謡の『ボルガの舟唄』
Russian Red Army Choir - Song of the Volga Boatmen (1965)
これは船を引く時の掛け声が囃し言葉になりました。
ひょっとしたら「ズンドコ」もそうなのかもしれません。
『ズンドコ節』は作詞・作曲者が不詳なので、どのようにアレンジしても著作権などが発生しないため、多くのリメイクが存在するそうです。
『ズンドコ節』で有名な物を古い順に見てみると…
田端義雄の『ズンドコ節(街の伊達男)』
この『ズンドコ節』は昔、父と一緒に「懐メロ」番組を観ていた時に聴いたことがあります。
確かに曲の途中で「ズンドコ、ズンドコ」って言っていますが…曲調は明るいし、海軍小唄とは別物のようですね🤔
もう少し時代が新しくなると、小林旭が歌った『アキラのズンドコ節』がヒットしました。
これは海軍小唄によく似ている『ズンドコ節』ですね。
演歌と同じで日本の民族音階(陰音階)からできているので、どこか懐かしさを感じます。
…ってか若い時の小林旭って、ちょいワルの良い男じゃない?😍
私の中で『ズンドコ節』といえばコレでしょう‼️
懐かしいですね〜😆
あの頃はテレビが唯一の娯楽でした。
さて、本日のリクエスト『きよしのズンドコ節』です。
故人さまは氷川きよしの大ファンだったそうです。
ご家族からは、喪主さまの挨拶時と出棺の時に『きよしのズンドコ節』を流してほしいというご希望でした。
う〜ん…あまり速いテンポで弾くと場にそぐわないし、どうやって演奏しようかな?😅
そこで少しテンポを落として、シンミリ調で弾くことにしました。
故人さまは38年前にご主人を見送られ、その後ずっと お一人で生きて来られたそうです。
きっと大好きな氷川きよしに元気をもらっていたのでしょうね…
氷川きよしを応援することが、故人さまにとって《推し活》だったのかもしれません。
そこで今日は『きよしのズンドコ節』を場面ごとに演奏し、最後は繰り返し弾きました。
ずっと「ズン、ズン、ズンドコ🎶」と弾いていたので、今日は頭の中が「ズンドコ」で埋め尽くされ…事あるごとに「ズンドコ、ズンドコ」と口ずさんでしまいます😂
それにしても音楽のルーツって、たどってみると意外な発見があって面白いなぁ〜
ずっと音楽をして来ましたが、まだまだ知らないことがたくさんあります。
きっと一生、発見の連続なのでしょうね。
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