命の重さ🕊
今回は少しヘビーな内容ですので、苦手な方はスルーでお願いします🙏
今日はセレモニーのお仕事がありました。
会場は《とらひめハウス》からそれほど遠くない場所です。
この会場では何回か演奏していますが、過去に心理的に重いお葬式が何件かありました。
中でも印象に残っているのは、事件によって命を奪われた方のお式です。
ご病気や老衰で天に召された方のお葬式と違って、何らかの事情によって命を奪われた方は年齢も若く、葬儀の会場は重苦しい雰囲気となります。
その時の故人さまもお若くて、未就学児のお子さんを残しての旅立ちでした。
今から10年以上前、私が定時制高校で教えていた頃の話です。
ある生徒が「人を殺したい〜」と、しょっ中、大きな声で騒いでいました。
最初は少し驚きましたが、その時はまだ新年度が始まったばかりだったので、とりあえず彼女を黙って見守ることにしました。
定時制の生徒は何かしら事情がある場合が多いので、接し方には気を遣います。
それを間違えると、自分の身も危うくなりかねません。
数週間過ぎても、まだ「殺したい」としきりに言うので、「そんなことを言うものではないよ」と嗜めました。
すると「何で殺しちゃいけないの〜?」と逆に訊いてきます。
こちらも「なぜ人を殺したいの?」と尋ねたかったけど。
でも…彼女を納得させる回答は何だろう?
私たちは当たり前のように『人を殺してはいけない』と言い、法律にも殺人罪がありますが、その確かな理由は何なのか、改めて考えました。
人は生きる権利を持っています。
誰かの命を奪うということは、その人が生きられたはずの未来を奪うということ。
ある人を酷く憎むこともあるでしょうけれど、普通に人間関係ができている相手を殺したいとは思わないはずです。
無差別殺人事件が起きるのは、相手が知らない人だからなのでしょう。
知らない人の命は重く思えないのかもしれません。
一般的に、昔に比べて《命》の重さが軽くなってきたような気がします。
娘が小学生の時に上映されたポケモンの映画で、主人公のサトシが一旦は死んだけれど生き返ったというシーンがありました。
それを見た娘が、人は死んでも生き返ると思い込んでしまったことがあります。
生まれてから人の死を見たことがなかったので、《死》というものの実感がなかったからだと思いますが、それを伝えるのに苦労しました。
他にも娘と同じように、人の《生き返り》を信じた子どもがいたようです。
ブログで《死ぬ死ぬ詐欺》をする人を時折り見かけます。
《死》についてロマンチストに考える人もいますが、《死》は無であり、冷たい現実です。
そして二度と生き返ることはありません。
戦時中、《死》は身近なものだったと母は言いました。
戦争を生き抜いた世代の方は《命》の重みを知っているので、生きることに貪欲だったと思います。
母の体験した戦争では、人が武器によって人の命を奪いました。
最近の戦争ではドローンや無人機などを使って、機械によって攻撃することも多いそうです。
無人兵器を使って人の命を奪うのは、戦争と言うよりゲームという感じさえします。
現代では人と人との繋がりが希薄になってしまったと、よく言われます。
人の《死》に立ち会うことも少なくなっているので、《命》の重さを感じられなくなっているのかもしれません…
「人を殺したい」と言っていた生徒。
おそらく彼女は、誰かから大切にされている実感がない育ち方をしてきたのだと思います。
私が接してきた生徒には、そのような子がたくさんいました。
そして今の時代は、当時より良くなっているとは言えない状況にあります。
あの彼女は今頃30歳前後になっています。
その後、どうしているのかしら?
誰かの命を奪うことなく、普通に暮らしていられれば良いのですが…。
私が接した生徒が、みんな幸せであって欲しいと思いますが、私には世の中を変えるような力はありません。
では自分にできることは何なのだろう?
私にできること…それは、自分や家族、友だち(少ないけど)、縁あって繋がった人たちを大切にすることだと思います。
(トラも忘れていませんよ🐱)
私は人付き合いが苦手ですが💦
それでも人との縁は大切にしたいと思います。
リアルでもバーチャルでもブログでも。
私は自分の心の中を整頓するためにブログを書いているので、アフェリエイトをしていません。
なので数にはこだわらず、いただけるNiceが純粋に嬉しいです。
読んで下さる方、いつもありがとうございます😊
《命》って素晴らしいですよね✨
今、時は春です。
花が咲き、緑が芽吹いて、世の中は生命の美しさで溢れている…。
この輝きをしっかりと味わいたいと思います🍀
そして毎日を大切に、楽しんで暮らしていきたいな♫
最後はまた…何が何だか分からなくなってしまいました〜🤣
すみません🙇♀️
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