いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

トラ🐱の最期を考える

以前にも お話した通り、我家の老猫トラは具合が良くありません。
おそらく甲状腺機能亢進症だと思います。
これは歳をとって猫の大半が罹ると言われている病気で、原因は老化によるもの。
トラに この病気の症状が現れたのは1年半くらい前でした。



甲状腺機能亢進症は完治できる病気ではありませんので、治療の目的は延命だけになります。
治療の費用は なかなか高額だそうですが、途中で止めるのが難しいということ。
トラの余生をどのように過ごさせるのが良いのか…
私たちは家族で話し合った結果、無理に治療をせず、いつもと同じように普通な暮らしのまま、トラを送ろうと決めました。


このような結論に至ったのは、トラの前に見送ったミーちゃんの出来事があったからです。
私たちはトラの前に3匹(正確には4匹)の猫を病気で看取り、ミーちゃんは その2匹目でした。



食欲旺盛で健康なシャム猫でしたが、ちょうど今くらいの季節に突然食べなくなったのです。
当時の夫は仕事人間でしたが、用事で不在だった私に代わって、ミーちゃんを病院へ連れて行ってくれました。
ところが獣医師の先生は、ミーちゃんの お腹の毛がないことで皮膚病を疑い、病気を診るどころか触りもしないで突っ返したのです。
病気を治してもらいたくて、嫌がるミーちゃんを病院へ行ったのに、満足に診察してもらえないのだったら、無理して連れて行くべきではなかったと思いました。


トラが甲状腺機能亢進症になったと思われる頃から、一番の問題はトイレ。
トイレを汚す、粗相することが増えたので、掃除に追われてばかりで…実際にこれが一番のストレスだったかもしれません。
その上、認知症のような症状が現れ、顔つきも昔の可愛かったトラとは大違い。
まるでクソジジイのような醜悪な顔になってしまったのです😂
性格もまるで別人ならぬ別猫😼



でも どんなにボケても、家族のことは忘れていないよう。
朝食の後は必ず私の膝に乗り、夜は夫の膝に…という習慣は変わりません。
娘は今、別に暮らしていますが、ちゃんと彼女のことは覚えているようです。
先週は久しぶりに帰って来た娘の膝の上に乗り込んで、2時間近くも寝ていました。



今週に入って、いよいよトイレで用が足せなくなり…仕方なくオムツをつけました。
嫌がるだろうと思いましたが、もう本猫も何が何だか分かっていないようだし、抵抗するチカラもないので そのまま素直にオムツをつけています。



昨夜から食欲もなくなり、あまり食べていません。
今まで猫を見送った経験から、食べなくなると1ヶ月で命が尽きてしまいます。
お正月を迎えられるかどうか微妙なところ…本当に1日1日と弱っていって😢
朝起きたら亡くなっているかもしれないと思っていたので、あまり眠れませんでした。



今朝…か細い声で鳴いていたので、今日はまだ大丈夫。
ヨロヨロしながら私の側に来たトラを膝に乗せ、この暖かさを忘れないようにしようと思って撫でていたら涙が出てきました。


延命しかできなくても治療すべきだったのか?と思うこともあります。
でも、もし私がトラだったら…どのように最期を迎えたいでしょうか?


私だったら、普段と同じように、住み慣れた家で最期を迎えたい。
痛みを緩和して欲しいと思うけれど、苦しい思いをしながら生きながらえたくありません。


セレモニーでお仕事をして思うのは…お葬式も お墓も、残された人のためにあるのではないか?ということです(もちろん人によって考えに違いはありますが)。
残された人は、亡くなった人を偲ぶために お葬式を挙げ、思いを馳せるためにお墓を作ると…私は思っています。


私たち夫婦は、互いが亡くなった時は家族で見送り、墓は建てずに散骨すると決めています。
必要なのは思い出だけで、思い出すためのモノが欲しいなら、それなりに残せばいいと。


トラは私たちの大切な家族です。
最期の時まで、トラが望むようにしてあげたい。
それは私たち家族と一緒にいることだと信じています。