いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

追悼 谷村新司さん

昨日、出かけた時に車の中でスマホでニュースをチェックしていて、谷村新司さんがお亡くなりになったことを知りました。
今年の4月に坂本龍一さんが亡くなり、それに続いて谷村新司さんの訃報。
日本の音楽界をリードして来られた方が次々とお亡くなりになって、本当に寂しいです。



私が谷村新司さんの曲をよく聴いていたのは中学生の頃。
当時、歌番組として不動の人気を誇っていた『ザ・ベストテン』で、アリスの『チャンピオン』が何週かにわたって ずっと1位だったと記憶しています。


その頃にヒットするのは恋愛についての歌が圧倒的に多かったのですが、アリスの歌は人の生き方を題材にした曲が多かったイメージです。
そのためか、アリスにはコアなファンが多かったですね。


私が谷村新司さんの曲でインパクトに残っているのは『昴』



昴 [谷村新司 ]


私が大学を卒業して高校で教え始めた頃、音楽の教科書に載っているのは日本歌曲やアメリカ民謡、クラシックの曲ばかりでした。
その後、指導要領に大きな改革があり、今まで御法度だったポップス音楽が教科書に登場。
最初に教材となったのは『昴』でした。
『昴』は中国でも爆発的にヒット。
日中国交に音楽面で尽力された谷村さんは、外国人として初めて上海音楽院の教授になっています。


いつも日本に対して批判的なメッセージしか発信しない中国政府ですが、昨日の記者会見では谷村さんへ哀悼の意を表しました。
文化や芸術は国境を越えて愛されるもの。
それを愛する人々の心があれば、戦争などする必要はないのになぁ…と思います。


『昴』の次に教材として取り上げられた谷村さんの曲は『いい日旅立ち』




いい日旅立ち 山口百恵


これは山口百恵さんに提供された曲です。



しっとりとした情感溢れる曲で、旅という歌詞の内容から、国鉄(今はJRですが😅)のキャンペーンソングとして使われるようになりました。
この曲は生徒にも大人気。
まさに世代を超えた名曲ですね。


『いい日旅立ち』は新幹線で駅に近づくとオルゴール版で流れたり、旅のテーマソングとして愛されました。
同じようにJR西日本のキャンペーン「三都物語」のイメージソングとして起用された『三都物語』
初めて この曲を聴いた時、ビビビッと来ました。
本当にしっとりとした谷村さんらしい曲で大好きです。



三都物語 谷村新司


谷村新司さんの曲は広くみんなに愛されるものばかりなので、セレモニーでリクエストをいただくことも。
リクエストがなくても式中に演奏する《いつものアレ》に入っています。
故人さまが男性の場合は『昴』、加山雄三さんとのデュエットされた『サライ』が定番。




加山雄三&谷村新司:サライ (1992年)


そして…今日はセレモニーのお仕事がありました。
故人さまは亡くなった私の父と同い年の女性です。
ゆっくりとした穏やかな曲を、という喪主さまからの ご指定をいただきました。
谷村さんへの哀悼の気持ちと合わせて、彼の曲を演奏させていただこうと思います。


『いい日旅立ち』は谷村さんがセルフカバーして歌われた『いい日旅立ち〜西へ』のバージョンをいつも演奏していますので…そちらを。
(ご自身の『〜西へ』バージョンの動画が見つからないので、鬼束ちひろの歌です)



いい日旅立ち(Live) 谷村新司 Shinji Tanimura

鬼束ちひろ - いい日旅立ち・西へ



たくさんの素晴らしい曲を作られた谷村新司さん。
作られた名曲の数々は、これからもずっと愛されて続けるでしょう。
ご冥福をお祈りいたします。


追記。
最初にアップしたブログで『秋桜』を谷村新司さんの曲とお話しましたが、正確には さだまさしさんの曲でした。
お詫びして訂正致します🙇‍♀️