いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

高校野球

今年も夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)が始まりました。
高校野球といえば誰でも知っている夏の風物詩ですよね⚾️



私が通っていた高校は女子校だったので、残念ながら高校野球とは無縁の世界。
野球好きの私は高校野球が始まると、毎日テレビで観戦していました。
その頃は雑誌セブンティーンに出場選手全員の顔写真が載ったりしましたよね。
高校球児は女子高生にとって憧れの的だったのです。


大学の頃は高校球児が自分より年下になってしまったので、その熱も醒めてしまいました。
再び高校野球に接したのは、教師になってから。
私の初任校は甲子園にも出場したことがある、野球の伝統校だったのです。


野球部の生徒は朝練から始まり、昼休みは部室で過ごし、午後は日が暮れるまで練習していました。
若いとはいえ、当然体力的に大変なので、授業中は寝ていることが多かったです💤
(4限くらいになると早弁している子も多かったな😂)


野球部だけではありません。
その学校は応援団も盛んでした。
夏の高校野球が始まると、1年生の生徒は全員が野球応援に強制参加です。
その応援練習を指導するのが応援団指導部。
5月の連休明けから1年生は応援練習があり、校歌や応援歌を暗譜で歌う練習がありました。
それがなかなか厳しくて、大変なパワハラ。
恐怖の応援練習に1年生は泣きながら参加していました💧


(写真は借り物です)


その学校の応援スタイルは早稲田式。
応援団は学ランを着た男子だけで、チアガールはいませんでした。


私は当時、吹奏楽部の顧問をしていたので、部員を連れてスタンドで応援。
真夏のスタンドはテレビで見るより、ずっと暑かったです🥵


夏は吹奏楽のコンクールの季節。
スタンドでの応援演奏は部員にも負担でしたし、マウスピースを吹く唇のコンディションが心配でした。
特にタイムリーが出ると、応援団指導部は《ベル振り》とか《ベルアップ》と言って楽器の先端(アサガオとも言う)部分を動かすように要求しますが、それは演奏する側にとって なかなか大変なのです😅


(写真は借り物です)


応援で演奏する楽器も、それ専用になることがあります。
例えばスーザホーン。👆
応援の時はチューバを吹く生徒がスーザホーンを担当しますが、いつも吹いている楽器と変わるので やりにくそうでした(ベルの部分に校名の入ったエプロンをつけていたなぁ〜)


応援は地方予選から吹奏楽部も参加しますが、野球部が勝ち進むと、8月の吹奏楽コンクールの日程に食い込むので、気を揉みました。


公立高校では野球推薦というものが(当時は)あまりなくて、地元の生徒ばかりでした。
そのため地域の人たちも「オラが街の学校」という雰囲気で、週末に行われる野球部の交流試合にも、応援に駆けつけてくれたものです。


私が次に勤務したのは私立高校でした。
そこでは野球推薦の生徒を県外から募集。
高校野球はテレビで放送されるので、甲子園に出場することは学校の名前を売る絶好の機会なのです。


私立高校には野球特待生の制度があります。
授業料免除や学生寮の優待などを受けられることも。


高校野球にはお金がかかります。
野球部運営だけでなく、応援団にまつわる費用もバカになりません。
それらを賄うには税金で成り立っている公立高校には厳しいものがあります。


最近の甲子園出場校を見てみると、私立高校が圧倒的多数を占めます。
高校野球は その歴史を見ると、地方の代表として選ばれた学校で競われる大会だったのに…何やらおかしなことになって来ました。


時代とともに高校野球はずいぶん変わりました。
最初の主旨から あまりにもかけ離れてしまったので、もう高校野球は止めた方がいいという意見もあります。



それでも毎年、高校野球が始まると病院の待合室のテレビでは甲子園が映り、皆んなが高校球児を応援します。
それは一生懸命にプレイしている選手からエネルギーを貰えるからなのでしょうね。


今年も高校野球のニュースを見ながら、自分の思い出と重ね合わせて色々考えます。
高校球児にも、応援する側にも、良い方向に向かってほしいなぁと思いました。