ちょっとばかり憂鬱な お仕事でした…
暖かくなると お葬式の件数も減り…私が演奏に入る お式も少なくなります。
そのような中、今日はセレモニーの お仕事がありました。
演奏依頼は3日ほど前にあったのですが、昨日になって急遽リクエストが4曲。
それも全て私の不得意なクラシック💧
クラシック音楽をリクエストいただく場合、2通りのケースがあります。
まず一つは お葬式ではクラシック音楽を流すものと喪主さまが思い込んで、有名な曲(多くは葬儀会社から提示されるリクエスト曲のリストから選出)を ご希望される場合。
このパターンですと、喪主さまは あまりクラシック音楽を ご存知でないことが多いです。
もう一つは故人さま、または喪主さまが音楽関係者でいらっしゃる場合。
これですと、できれば私は お仕事を引き受けたくありません😅
その道に お詳しい方の前で演奏するなんて…とんでもない。
私はピアノ科出身ではないのですから。
大体は前者のケースが多いのですが、今回は後者のようです😭
さて…そのリクエストとは…
「別れの曲」「ノクターン」/ショパン
ピアノソナタ「悲愴」第2楽章/ベートーヴェン
アラベスク第1番/ドビュッシー 以上4曲です。
私は今までブログでクラシックを ご紹介する場合、プロの演奏家の動画を貼っていましたが…今回は恥を忍んで私の演奏動画をあげました。
ムラゴンにはピアノのプロもいらっしゃいますし、私なんかより素晴らしい演奏テクニックを お持ちの方も多いので迷いましたが…
ブログに書いているなら、自分の演奏を貼らないとダメだろうと思いましたし、私のクラシックを お聞きになりたいという方の ご希望に応えさせて頂こうかと💦
何度も ご紹介したことがあるショパンの「別れの曲」。
これは正確には練習曲Op.10-3(練習曲作品10番の3)です。
中間部は かなり激しい音の動きになっていて私は弾けませんし💦
葬儀に不向きなので、この箇所は弾いていません。
今日も喪主さまに予め お断りして演奏しませんでした。
つまりショートバージョンです😅
最後は かなり怪しいドビュッシーの「アラベスク」第1番。
一番ダメダメな演奏なので、お恥ずかしい限り🙈
今回の故人さまは旧帝国大学を ご卒業後、国の給費留学生としてフランスで学ばれ、語学力を生かして音楽関係の お仕事をしてらっしゃいました。
ご家族は立派な学歴を お持ちの故人さまを、誇りにしてらしたようです。
当然…お客さまも その筋の方ばかりで😅
会場はハイソサエティーの雰囲気ムンムン。
申し訳ないですが、私は このような方々が苦手💧
まぁ…私自身が庶民ですから、仕方ないのですけど。
というか、私は自分の家族や出自を自慢するのが好きではありません。
夫の上司の奥さま方や 娘のママ友などが そのような話をする時、
「それって あなたが偉いわけじゃないでしょ?」と、いつも思っていました。
私は自分を誇りにしたかったし、そのようでありたかったのです。
話がズレましたが💦
今日の お客さまは まさに上流階級の方々で…ピアノを弾きながら ちょっと苦しいものがありました。
もっとも昨日リクエストをいただいたばかりで、あまり練習できなかったのでヨレヨレだったのですけど🙈
どんなに素晴らしい経歴をお持ちの方でも、お金持ちでも…お亡くなりになる時は皆同じですね。
色々思うところはありましたが(スミマセン)
故人さまの大好きなヨーロッパの音楽を、心を込めて演奏させていただきました。
今日も無事に お見送りできて感謝です🙏
……でも、こういった立派な方の お葬式は、ピアノ科出身のピアニストにお願いしてもらいたい。
私じゃ無理よん🤣


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