技術開発に取り残される物
今日はセレモニーの仕事がありました。
今回の会場は、この前の時にピアノの具合が悪かった所です。
あのピアノはどうなったのかな?👀
おおっ⁉️新しい電子ピアノに変わってる🙌
しかも私の御贔屓YAMAHAのピアノです😆
でも、ずいぶんコンパクトなピアノだなぁ…
ペダルの形は四角で踏み込みが3センチくらい?
これだとペダリングが上手くいかないかも…
YAMAHAの電子ピアノは最近、こんな感じになっているの?
一番困ったのは譜面台です。
通常は楽譜が倒れないように下支えがあるのですが、それらしき物は見当たりません💧
くぼみがあるだけで、おそらくタブレットの楽譜を想定しているのかしら?
これだと大量の楽譜を重ねて立てかけられないし、重みで倒れそうです。
弾いている途中に そうなりそう…
今日の担当さんは、何度か一緒に仕事させていただいた若くて可愛い女の子(と言うと失礼かしら?🙈)。
「楽譜が倒れて来そうなんだけど…」と言うと、彼女は暫し考えて
「ブンチン(文鎮)がいいですね🎶」
そう言って事務所から持って来てくれました。
文鎮…懐かしい!
使うのは お習字を習っていた以来です(何年前だろう?)
まさかピアノを弾く時にブンチンを使うとは思いませんでした😂
これがピッタリ。おかげで安心して演奏することができました✨
それにしても新しい電子ピアノは何だか弾きにくい印象です。
何というか…タッチがフカフカしていて、チカラの入れ加減が難しくて上手く弾けません。
本当にYAMAHAのピアノなの?
バッチモンじゃないよね?👀
弾きながら色々試して、音のバランスを整えて…このピアノの癖を何とか掴んだのは、お式も終盤になってからでした😂
今日のリクエストはセレモニーの定番、美空ひばりの曲です。
Ai Sansan Misora Hibari 愛燦燦 美空 不死鳥
美空ひばり 川の流れのように
穏やかで優しい曲の雰囲気に助けられて、無事に演奏することができました。
お式終了後、演奏に問題はなかったか担当さんに訊くと、「まろやかな響きで良かったです」と言って下さいましたが…私としては あまり満足できていません。
その理由は やはり新しいピアノのコントロールに手間取ったからでした。
今までYAMAHAの楽器には信頼をおいていたのだけれど…どうしちゃったのかしらん?
何だか残念な思いです。
私の父はYAMAHAのピアノ技術者だったので、子どもの頃から楽器といえばYAMAHA製でした。
楽器のメーカーはたくさんありますが、やはりピアノ製造の草分けだったし、ピアノだけでなく管楽器やギターもキチンとした技術を持っていたのです。
私が大学に入学した年にYAMAHAが発売したクラビノーバは、「最も本物に近い電子ピアノ」と評されるほど、タッチといい音色といい、素晴らしいものでした。
私が教えている専門学校では、学生に弾かせているピアノは全てクラビノーバです。
ずっとクラシックピアノを中心に販売して来たYAMAHAですが、我家の調律師さんの話では、一昨年から電子ピアノの方が販売台数を上回ったとのことでした。
電子ピアノの性能も上がっているし、時代の流れからも仕方のないことだと思っていたのです。
セレモニーの会場にあったピアノはクラビノーバではありませんでした。
生演奏が入る お式は少ないので、会社は経費節減のために安価な電子ピアノを購入したのでしょう。
でも、安価といっても このレベルはどうよ?
亡くなった父が知ったら嘆くだろうな…
YAMAHAが楽器だけで やっていけた時代は遠い昔。
今のYAMAHAは総合企業です。
技術開発に重きを置く物は、楽器ではなくなってしまったのだろうな…と思いました。
ちょっと寂しい気がします😔
今の世に求められる技術開発って何だろう?
そう思って、真っ先に思い浮かんできたのはサントリーの金麦シリーズでした。
夫の大好きなプレミアムモルツの《香るエール》🍺
本物のビールは お高いですが、サントリーが販売した金麦の このシリーズは、モルツにソックリ!
「この技術開発はすごいな〜」と夫は いつも言っています😂
第3のビールの技術開発は 求める人がいるので、これからも進化し続けるでしょう。
でも楽器はそうじゃないのだなぁ…
これから音楽は、楽器は どう変わっていくのかしら?
そんなことを考えたのでした。
今日も無事にお見送りできて感謝でした🙏
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