ちょっと…愚痴
ゴールデンウィークも明けて、今日は1年生の授業がありました。
今回が3回目の授業なので、学生の顔は覚えたけれど…まだ名前と顔が一致しません😅
私が担当する7人の学生の中で、ピアノの経験者は1人だけで、その他は 殆どが初心者です。
昔は「ピアノが弾けるから幼稚園の先生になる」という感じでしたが、今は「保育者になるからピアノを勉強する」という状況。
とにかくピアノに触らせて、少しでも弾けるようにしなければなりません。
学校のテキストは もちろん使いますが、学生のヤル気を引き出すために、彼らの好きな曲を弾かせるようにしています。
前回の授業で やりたい曲を選んで、実力に見合った楽譜を購入させました。
今日は実際に演奏させていきます。
とはいえ、ピアノを弾くのが初めてという子ばかりですから、指番号や鍵盤の押さえ方、くぐり指などを特殊な指の使い方について説明します。
説明しただけでは理解できませんから、実際にピアノを弾かせていくわけですが、これがなかなか難しくて…
上手にピアノを弾く人を見ると、自分も同じようにできると思いがちですが、そんなに上手くいきません。
まず第一に指が自分の思うように動かない。
自分のイメージ通りに指を動かすのは、結構難しいのです。
小さい頃、折紙で遊んだり ハサミを使って工作したことがある人は、手を使い慣れているので、思ったように指を動かせますが、最近の学生の多くは そのような経験がありません。
なので指先が自由に動かせず、変なところにチカラが入って、余計に弾けません😅
ところが今の学生は、自分が「できない」ということを認めたがらない。
いつか魔法のように弾けると思い込んでいるのか?何も考えずに ひたすら(デタラメに)弾こうとしますが…
なぜ弾けないのか?どうすれば弾けるようになるのか?自分の頭で考えないのです。
ここで指導者である私の出番となるわけですが、私のアドバイスを聞こうとしません。
どうしてなんだろう?と思います。
おそらく今の学生は 生まれた時からネット社会で、どんな情報でも得ることができました。
自分が苦労して身につけた知識ではなく、ネットで得られた「受け売りの知識」を得て、自分は「知っている」という気持ちになっているのです。
ピアノのような技術の習得はネットで得られなくて、自分の技術を高めるしかないのですが、それが分からないのですね…
最近、AIに絵を描かせるのが流行っています。
では音楽はどうなのだろう?と思って、Chat GPTに尋ねてみました。
その答えは…
作曲や編曲は得意だけれど、楽器の演奏はできないのだそうです。
AIが苦手なものは 表情やニュアンスのある演奏、つまり人間の感情的な揺れを伴うもの、ということでした。
思わずChat GPTに学生を指導する上での悩みを聞いてもらうと…
『ピアノは特に「指の感覚」「音を聴く耳」「表現力」全てが身体と心を通じて鍛えられる芸術であり、AIの助けでは身につかない部分が非常に多いです。
学生には「効率化したい」「上手くできない自分に焦る」「すぐに成果を出したい」という気持ちが根底にあることが多いと思います。
ピアノの技術は「指と耳と心をつなぐ繰り返しの練習」以外に、決して近道はありません。
AIがどんなに進歩しても、自分の指が動かない限り、音楽は生まれません。』
まさしく、私が求めていた答えでした。
でも…それを学生に言っても、分からないだろうなぁ💧
まずは学生に自分が「できない」ことを認めさせ、その上で努力させるようにもっていくしかありません。
それが指導者の仕事なのですから。
今日の授業は午前1コマだけだったので、仕事の後は夫とラーメンを食べに行きました。
ラーメンを食べながら つい夫相手に愚痴を😅
3年前まで教育研究の仕事をしていた夫なので、私のモヤモヤを分かってもらえるのです。
しかし、愚痴ってばかりいたら せっかくのラーメンが美味しくないので💦
ちょっとだけにしておきました🤫
ラーメンでエネルギーチャージ🍜
これで また明日、頑張ります😂



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