技術と仕事
今日はセレモニーの お仕事がありました。
今回は特にリクエストがないのですが、祭壇がかなり大きな お葬式。
どのような お式になるのかしら?🤔
こういう時は司会さんや担当さんから情報をもらいます。
会場入りすると、今日は よく知った司会さんでした。
ヨカッタ〜。
いろいろ教えてもらおう🎵
私が今まで ご一緒させていただいた司会さんは5〜6人。
何をどう勉強すれば、司会という《話す》テクニックを身につけられるのかは分かりませんが、どの司会さんも 本当に お話が上手で…声のトーン、話すスピード、言葉のハギレの良さ等、どれをとっても素晴らしいのです。
少し規模の小さな お式では、生演奏だけが入ることも。
そのような時は葬儀会社のスタッフが司会を務めますが、やはりプロにはかなわなくて…何というか、締まりのない お式になってしまうんです(内緒ですよ🤫)。
今日の司会さんは、数年前までブライダルの仕事が主だったそうです。
ちょうどコロナが始まった頃、結婚式のお仕事が激減したので、葬儀の司会へチェンジしたと聞きました。
同じ司会だけれど、何か違いがあるの?と訊ねたら「表情ですね」と答えが返ってきました。
表情?😳
結婚式は おめでたい お祝いの席なので、ナレーションする時は常に微笑んで、明るめのテンションで臨むのだそうです(そりゃそうだ)。
葬儀の仕事をするようになった時、ブライダルの癖が抜けなくて、つい口角が上がり微笑んでナレーションをしていたら…担当さんに「笑っちゃダメ‼️」と怒られたんですって😅
表情も《話す》には大切なんだなぁ〜と思いました。
司会さんのナレーションは見事です。
例えば家庭菜園が趣味の故人さまの場合は
「〇〇さまの お作りになられた旬のお野菜は、ご家族皆さまの お腹も心も満たし…」
🥬
お別れの時のナレーションでは
「〇〇さまを お送りする今、ご家族さまが お伝えしたい言葉は『さようなら』ではなく『ありがとう』…」
🙏
お見送りの時のナレーションの原稿を前日から用意する司会さんもいます。
どの方も《話す》という技術に対するプロ意識は素晴らしくて、だからこそ、 この仕事で収入を得ているのだなぁと思うのでした。
そのような司会さんも、葬儀が縮小化傾向にある今、私たちと同じように お仕事が減っているそうです。
しばらく間が空いてしまうと、司会する時に言葉が出てこないこともあるのだそう。
それは私たち演奏者も同じことが言えます。
いつも弾いていないと、指が上手く動かなくなってしまうのと一緒ですね💦
自分が身につけた技術を使って お仕事をさせていただけるのは幸せなこと。
ですが、それを続けていくためには、維持するための努力が必要です。
この仕事をしている以上は、ずっと努力し続けなければなりません。
分かってはいますが、なかなか大変なものがあります😅
私がセレモニーの仕事を始めたのは55歳の時で、「あと5年仕事ができればいいな」と思っていました。
そして、今年は その5年目になります。
自分の中では葬儀の定番曲『川の流れのように』が弾けなくなった時が引き際かしら?
できれば長く続けたい仕事なので、技術の劣化を遅らせるべく、努力しなければなりません。
私の技術が価値あるものであり続けるために…がんばります😂💪
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。