いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

ごまかしもテクニックのうち

今日はセレモニーの お仕事がありました。
今回は体調不良のため演奏できなくなってしまった他のピアニストに代わっての演奏です。
仕事依頼は昨日の午後で、リクエストはパッヘルベルのカノンと、バッハの曲を、ということでした。


バッハはドイツの作曲家で、主に教会のオルガニストとして活動していたため、キリスト教に関する音楽が殆ど。
依頼書を見ると お式は仏式なのだけど…どうするべきか?と思いつつ、葬儀の雰囲気に合う曲をセレクト。
有名な『トッカータとフーガニ短調』や『小フーガト短調』は無理ですね😅
(私は好きだけど)



Toccata and Fugue in D Minor (Best Version Ever)

Bach - Fugue in G minor BWV 578


お寺さまが いらっしゃらない時を見計らって演奏したのは…


「主よ 人の望みの喜びよ」
「平均律クラヴィーア曲集第1番プレリュード」
「G線上のアリア」


これらの曲は、他の葬儀でも演奏することがあります。
「メヌエット」もいいかな?と思いましたが、ちょっと可愛らし過ぎるのでパス😅
急なことだったので他の曲が思いつかなかったけれど…最初に お仕事を受けたピアニストは どの曲を演奏するつもりだったのかしら?



人前で演奏する時に心がけているのは、とにかく止まらないこと。
音楽は時間芸術と言われるように、音は時の流れとともに澱みなく流れなければなりません。
途中、思わぬ鍵盤を押さえてミスタッチしても、そのまま弾き続けます。
できれば間違えたことが分からないように、即興で違う音を混ぜたりして💦
上手く ごまかすことも必要なのです😂


今日は この冬一番の寒気がやって来たそうで、温暖な我が地方も寒く…
しかも気圧が低いようで、私の体調もイマイチでした。
ミスタッチしないように集中力して、少しゆっくり目に弾きましたが、やっぱり変な音が出ちゃったかも💧


お式が終わると、最後に担当さんから業務終了のサインをいただきます。
サインをしながら担当さんが「いや〜 ノーミスでしたね!」と言って下さいました。


間違えたこと、バレてなかった😅
上手く ごまかせたみたい…(スミマセン🙇‍♀️)


若い頃は間違えるとオタオタしたのですが、歳を重ねた今は それほど慌てることもなくなったから?
これもテクニックのうちかもしれません😂


昔のように指は動かないけれど、その代わりに『ごまかす』テクニックと、余裕を身につけられたのかも。
そう考えると、歳を取るのも悪くないな…
そんな風に思ったのでした。


今日も無事にお見送りできて感謝でした🙏