ちょっと駄話
少し前、お仕事に入った お葬式での話です。
会場入りすると棺の側に1人の女性が佇んでいて、故人さまに囁くような声で歌を歌っていました。
奥さまかな?お邪魔をしてしまうけど、演奏を始めても良いのかしら?と思いつつ、通常のようにピアノを弾き始めると…
暫くして その女性はスーツケースを手にし、スッと会場から居なくなってしまったのです。
それと入れ違いに喪服姿の女性が現れて、実は この方が奥さまだったのでした。
ということは…あの女性は誰だったのだろう?🤔
葬儀に現れなかった その人は、故人さまと特別な関係にあったのかもしれません。
それを見て、私は亡くなった父のことを思い出しました。
63歳で母に先立たれた父は、ずっと1人で暮らしていましたが…何年かした後、女友だちができたのです。
父は どちらかと言うとブ男の部類に入るのに、どうして⁉️
その女性は父と仕事上の付き合いがあった方の奥さんで、やはり ご主人に先立たれたのでした。
かなりの資産を お持ちだったのですが、投資に失敗して会社の お金を使い込んだ息子さんの肩代わりをしたために 経済的に厳しい状態で、父が相談に乗っているうちに親しくなったようです。
(お金を多少援助したこともあったようでした)
それを見た姉は「『男ヤモメに〇〇がわく…』じゃないけどね」と言って笑いましたが、笑い事で済まされないこともありました。
娘を連れて父と ご飯を食べに行った時、同席した その女性は、まだ幼かった娘に「私はアナタのお婆ちゃんよ」と言ったのです😅
え?違うでしょ⁉️
それ以来、私は その方が苦手で、避けるようになりました。
こんなに無神経で、あまり品が良いとは言えない人なのに…どうして父は その人が良かったのかしら?😑
おそらく父は母を亡くして寂しかったから?たまたま近くにいた その人と親しくなったのでしょう。
男女の仲であったか どうかは分かりませんが。
父が入院してからは 私たち娘が側にいたので、その女性は さすがに遠慮したのか、一度お見舞いに来ただけでした。
父が亡くなった時、連絡しようか迷いましたが…
「棺にとりすがって泣かれたら嫌だよね」ということで、何も お伝えしませんでした。
その後、姉の所に電話がかかって来たので父が亡くなったと お話して、それきりです。
話は元に戻って…
その時の故人さまは 奥さまに先立たれたわけではなかったのですが😅
棺の傍らで歌っていた女性を見て、父のことを思い出したのでした。
考えてみれば…父も男性なのだから、母を亡くして1人になった時、他の人と新しい人生を歩む選択もあったはずですが、娘である私は それが嫌でした。
母のことを忘れられてしまうのが悲しかったからです。
でも、父の恋愛を認めてあげるべきだったのかなぁ…
もし私が夫より先に逝ってしまったら(私の方が8歳若いから そんなことはないですが🙈)、別の人と一緒になって幸せになってほしいと思います。
でも、たぶん娘は嫌がるだろうな😂
「シニアも恋活を」と盛んに言われますが、生きてきた道のりが長いと、背負っている物も それなりにあるわけで…なかなか難しいのではないかと思うのです。
父は最期、「お母さんと一緒に お墓に入れてくれ」と言って亡くなりました。
私は実家の墓仕舞いをしてしまったので、その願いを叶えてあげられませんでしたが💧
(父と母の お骨は永代供養塔の中に並んでいます)
やはり あの女性は、寂しさを埋めるだけの存在で、父にとっては母が一番だったんだろうなと思いました。
何やら まとまりませんが…💦
そんな色々なことが思い出された出来事だったのでした。



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