旅立つ人、見送る人
今日はセレモニーの お仕事がありました。
お亡くなりになったのは僧侶さまで、宗派一門あげての葬儀式ということです。
会社の社長さんがお亡くなりになった時の社葬と同じ形でしょうか。
私は以前にも僧侶さま、神職さまの葬儀で演奏したことがあります。
この仕事に就く前、教会員だった時は牧師先生の葬儀でもオルガンを演奏しました。
でも仏教一門での葬儀式は初めて。
どんな形式になるのかしら?🤔
ちょっと不安ですが…会場に入ってから担当さんに訊いてみよう。
会場入りすると壁面には式次第が掲示され、僧侶さまが奏される おりん、鼓、妙鉢が配置されていました。
既に会場には大勢の僧侶さまが いらっしゃっています。
葬儀に来られるのは1〜5人の僧侶さまということが多いので、ちょっと異様なムード(当たり前だけど😅)。
そして皆さま、葬儀会社のスタッフとも顔見知りのよう。
いつも葬儀では緊張した面持ちの僧侶さまですが、スマホ片手に和気あいあいと話しておられました。
普段こうして集まることが少ないからか?楽しそう😊
会場には故人さまのビデオが流れています。
肉声も入っていらっしゃるので、私のピアノは極力音を絞って控えめに弾きました。
そして開式です。
30人以上の僧侶さまが声を合わせての読経は、なかなかの迫力。
でも…葬儀ではありますが、湿っぽい雰囲気は全くありません。
「お務め ご苦労様でした。彼の地で また お会いしましょう」という僧侶さまたちの お気持ちが伝わってくるようです。
その様子は、かつて教会の牧師先生が亡くなられた時と同じでした。
宗教によって、それぞれ死生観は異なりますが…信仰する心を持っていると、恐れることなく終わりの日を迎えられるのかなぁと思います。
葬儀式は滞りなく進み、導師さまが入場されて来ました。
あら?この導師さまは…校長先生😳
その方は、娘が通っていた小学校の校長先生だったのです。
校長先生は娘が卒業した年、定年を待たずに退職されました。
校長先生ながらにして『お坊さん』でもあるという話は聞いていたけれど…何たる偶然。
今日の故人さまも、一般企業のサラリーマンと僧職を兼ねていらしたのだそうですが、ご家族は聖職者ではありませんでした。
この門派は世襲制ではないようです。
お式は無事終了し、棺への お花入れの後、僧侶さまたちの唱えられる お経に送られて、故人さまは ひと足先に彼の地へ旅立って行かれました。
今回の お式は、僧侶さま中心で執り行われたので、司会さんも私も あまり出番はありませんでしたが…厳かな心温まる良い お式でした。
今日も無事にお見送りできて感謝です🙏


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