童謡はミステリー?
今日はセレモニーの お仕事がありました。
入りは ちょっと早い時間だったので、珍しく6時前に起床。
この季節にしては暖かい日が続いていますが、やはり早朝は冬らしい凛とした空気が漂います。
今回はリクエストが3曲あります。
そのラインナップは…
「別れの曲」/ショパン
「故郷」/岡野貞一
「七つの子」/本居長世 以上3曲です。
ここのところセレモニーの記事を書いていませんでしたが、コンスタントに お仕事は入っていました。
偶然にもショパンの「別れの曲」のリクエストがずっと続いていて…😅
「別れ」と題名に入っているし、穏やかで良く知られている曲だから?この曲を ご希望になる方が多いのです。
葬儀で演奏する場合は、場の雰囲気を考えて、中間部の激しい部分は弾きません。
「故郷」も定番曲です。
この曲は 第二の国歌ではないか?思ってしまうほど…よく知られた曲ですよね。
今回は「七つの子」にリクエストをいただきました。
この曲ができたのは大正時代で、作詞は「しゃぼん玉」と同じ野口雨情です。
「カラス〜🐦⬛ なぜ鳴くの〜」と言う歌詞で始まる お馴染みの童謡ですが、私が子供の頃、ドリフターズの志村けんが「〜カラスの勝手でしょ」と替え歌で歌ったので、本来の歌詞を知らない人もいたのだとか😅
この歌詞には謎があると言われています。
まず、カラスは鳥なので「1羽、2羽…」と数えるはずなのに、なぜ「七つ」なのか。
これが7羽を指すなら、1回の子育てが3〜5羽というカラスには当てはまらないので、年齢ということになります。
ところがカラスの寿命は7〜8年なので、7歳のカラスは もはや子どもではありません。
この「7歳」は人間にとっての「子ども世代ど真ん中」を指すのではないか?という説が有力のようです。
7歳というのは、七五三の行事にもあるように、子どもの成長の上で区切りになった歳ということでしょうか。
(余談になりますが、「しゃぼん玉」の歌詞は、野口雨情が生後7日で亡くなった娘のことを詩にしたと言われています。)
さて、カラスの鳴き声ですが…
我家の畑でイタズラするアー太郎🐦⬛の鳴き声は「ガーガー」と、ちっとも美しくありません。
この童謡に歌われているような美しさ声なら、イタズラしても憎らしく思わないかもしれないけど😅
カラスにはハシブトガラスとハシボソガラスがいて、澄んだ声で鳴くのはハシブトガラスだそうです。
アー太郎は左側…声の汚いハシボソガラスなのですね😂
…と、昔の童謡には興味深いツッコミ所満載のものが多くて、つい色々調べてしまうのでした。
今日の故人さまは90代の男性。
年齢の高い方の お式では、童謡・唱歌をリクエストいただくことが多くあります。
多くの人に歌い継がれてきた これらの歌は、世代を超えて愛されるものですね…ちょっとミステリアスな部分も含めて。
故人さまは愛するご家族に見送られて、静かに旅立っていかれました。
今日も無事に お見送りできて感謝でした🙏
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