いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

名曲の世界

今日は少し遠方でセレモニーのお仕事がありました。
今回はクラシックの曲だけをお願いします、というリクエスト。
う〜ん…どうしよう?😅


ひと口にクラシックといっても色々な曲があり、最近はそのジャンル分けも曖昧です。
例えばジブリの音楽を多く手がけていらっしゃる久石譲さんは、私から見れば映像音楽の分野と思うのですが、Appleミュージックで検索するとクラシックに位置するらしい…難しいですね💦



私たち日本人にとって、西洋が発祥の地であるクラシック音楽は輸入物。
遥か昔の時代から受け継がれてきた音楽には 流行りなどないものですが、日本の場合 ドラマやCMで使われたクラシック音楽が急に人気になったりと…微妙に流行があるのです。


例えば少し前にお話した『ジュピター』が人気になったのは 平原綾香が歌ったからですし、サティの『ジムノペディ』は私が子どもの頃には見向きもされませんでした。




サティ ジムノペディ 第1番


仕事の依頼があったのは昨日の昼で、あまり時間がありません(いつもだけど💦)。
何故クラシックの曲がご希望なのかを担当さんに訊いてもらうと、故人さまがクラシック音楽を好きで 良く聴いていらしたのだそう。
90代を少し過ぎた故人さまなので、これはオーソドックスなクラシックの名曲が良いだろうと思いました。


私が子どもの頃から放送されているNHKの名曲アルバム。



番組と番組の間に放送される 僅か5分間の放送でしたが、音楽と一緒に流れるヨーロッパの風景を見て、クラシック音楽の名曲を知ることができました。
この番組で採り上げられていた音楽が良さそう…。
《とらひめ版 名曲アルバム》ってところですね🎶


ということで取り出したのは、毎度お馴染みの『高校生の音楽』(教科書)



巻末にある作曲者年表から各作曲家2曲ずつセレクトしようか?と思いましたが…
あまり激しい曲は場にそぐわないし、ピアノ編曲版の楽譜が出ている物は限られます。
時間もないので、今までに弾いたことがある『ノクターン』『悲愴』『別れの曲』(有名な部分のみ💦)『ラルゴ』『カノン』は入れることにしました。


それに加えて…
『トロイメライ』/シューマン
『子守歌』/ブラームス
『ある晴れた日に』〜オペラ「蝶々夫人」より/プッチーニ
『愛の挨拶』/エルガー
『ユモレスク』『スラヴ舞曲』/ドヴォルザーク
『アヴェ・ヴェルム・コルプス』/モーツァルト
『アルハンブラ宮殿の思い出』/タルレガ  …etc



G.ビゼー/アルルの女 第2組曲  メヌエット


ビゼーといえば『カルメン』ですが、このオペラも有名です。
この曲は私が小学校の頃に給食の音楽として流れていたので、これを聴くと…『パブロフの犬』ではありませんが💦お腹が空いてしまったことを思い出します😂



ドボルザーク 「新世界より」 家路 From the New World - Largo.wmv


ドヴォルザークといえば交響曲『新世界より』で、この曲は その2楽章にあたります。
お店の閉店の時に良く使われるイメージでしょうか。
やはり私の通っていた小学校で、下校時刻を知らせる音楽でした🏠



バッハ「G線上のアリア」 Bach "Air on G String"


これはバッハの有名な曲です。
G線というのはヴァイオリンの一番太い弦(低音弦)で、この弦のみを使って演奏するのが 名前の由来。
この曲を出棺時に演奏します。


静かに葬送の列が歩み始めた時、喪主さまが私のところへ来られて、深々と頭を下げて下さり…私こそ恐縮してしまいました🍀


お式終了後、司会さんが
「クラシックって…ステキですね。知っている曲もたくさんありました。
選曲が とても良かったですよね〜✨」と言って下さり、嬉しかったです。



故人さまは、お子さまに先立たれ…とても お辛い思いをされたそうです。
美しいクラシック音楽の調べを聞いて、故人さまは ご自身の心をお慰めになったのでしょう。


実は私…クラシックonlyの お式は今回が初めてでした😅
クラシック音楽は それだけで完成された『美』の世界。
なので ごまかしが効かず、緊張の連続でしたが、何とか演奏できて良かったです。


今日も無事にお見送りできて感謝でした🙏