いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

ビートルズの時代

今日はセレモニーの お仕事がありました。
今回は最初からリクエストがあります。
それはビートルズの『Yellow Submarine(イエロー・サブマリン)』
更に昨日、それに加えてビートルズの有名な曲を2〜3曲お願いします、と連絡がありました。


ビートルズ。彼らを知らない人はいないと思います。



おそらく私より少し上の…たぶん団塊の世代の方々には、絶大な人気のあるアーティストでした。
彼らの功績は、ロック音楽というジャンルを確立したことだと言われています。


ロック音楽(ロックン・ロール)はアメリカで誕生し、その代表的なアーティストはエルビス・プレスリーやチャック・ベリーでした。
アメリカで その人気が衰え始めた頃、イギリスのリバプールで結成されたビートルズが、新たなロック音楽を展開していきます。
(ビートルズは当初、アイドル・グループとして売り出すという計画もあったようでした。)


今でこそ演奏者が自分で楽曲を書くという『シンガー・ソングライター』は当たり前になっていますが、実はこれを始めたのがビートルズだったと言われています。


ビートルズの出身地リバプールは 多種多様な文化が混在する港町で、それが彼らの音楽に大きな影響を与えたのだそう。
彼らの音楽の多様さは、そこから来ているのでしょうね。



ビートルズの代表曲で、私が真っ先に思い浮かぶのは『Let it be』。
中学生の頃、ギターの得意な上級生がバンドを組むと、必ず この曲を歌っていました。



Let It Be (Remastered 2009)


サビの部分は お馴染み「Let it be〜 Let it be〜」と繰り返すフレーズですが、曲の冒頭の部分はリズムが入り組んでいて、歌うのに難しかった記憶があります。
ビートルズの音楽は 英語のイントネーションに忠実なので、まだ英語を勉強し始めた自分には難しく思えたのかもしれません。


次に挙げるとしたら『Yesterday』。
この曲は洋楽のポップスとして、最初に音楽の教科書に登場しました。



The Beatles - Yesterday


どちらかと言うと『Let it be』よりリズムが易しいので歌いやすく、それで教材として取り上げられたのだと思います。
授業で この曲を教えた時、言葉とメロディーを上手く結びつけさせるために、英語の先生に お願いして授業で歌詞を音読させてもらいました。
当時の生徒は団塊ジュニア。
自分の親がビートルズ世代だったので、大喜びで歌っていました😊


その他に挙げるとしたら『Hey Jude』かしら?
この曲は中学生の頃、掃除のテーマソングだったっけ…と思って楽譜を探しましたが、あまり良いアレンジが見つからなくて💦
時間もなかったので、こちらは またの機会に😅


さて、今回のイチオシのリクエスト『Yellow Submarine(イエロー・サブマリン)』。



The Beatles - Yellow Submarine


この動画の通り、元々はアニメ映画の主題歌として作曲されました。
実は この曲、ビートルズ・ファンの間でも好き嫌いが分かれるのです。
洗練された他の曲と違って、どこかユーモラスというかダサい(失礼🙇‍♀️)節回しなので、彼らの曲の中では異色の存在。
親しみやすいメロディーなので、皆んなで歌うにはモッテコイなのですけど😅
そう言えば…この曲をもじった『イエローサブマリン音頭』という曲もありましたよね🤣



イエロー・サブマリン音頭/金沢明子 Yellow Submarine Ondo Akiko Kanazawa


今回の故人さまは、70代を迎えられたばかりで、神道の神職さまでした。
この曲を最初から ご指名されたということは、きっと思い出がおありなのでしょう。
しかし…この明るい曲を、どのシーンで演奏したら良いものか…迷います🤔


葬儀は神式なので、途中に雅楽が入ります。
それを妨げないようにするとなると、やはり お別れのシーンでしょうか。
司会さん、担当さんと相談して、棺への花入れシーンで これらの曲を演奏することにしました。



お式は滞りなく進み…お別れの時間になりましたので、『Yesterday』から順に弾き始めます。
『Yellow Submarine』を演奏し始めると、司会さんが大慌てでピアノの所へ やって来ました。
「ビートルズで良かったよね?」と確認です。
弾きながら頷くと、司会さんは気を利かせて
「ただ今、故人さまがお好きでいらしたビートルズの曲を生演奏で お届けしております」
とナレーションを入れてくれました。


そうですよね😅『Yellow Submarine』は明るすぎて、あまり葬儀では流れない曲です。
お客さまが「何コレ?」と思われないようにしなくてはいけません💦


でもやはり この曲が故人さまの一番お気に入りでいらしたのでしょう。
ご家族さまは、『Yellow Submarine』を聴いて涙していらっしゃいました…。



ビートルズが活躍したのは1960年代から1970年にかけて。
今から60年も前のことです。
最近は以前ほど彼らの音楽を耳にする機会はありません。
でも、今回改めてビートルズの曲を演奏してみて、彼らの音楽は今もなお 色褪せていないなぁと思いました。
名曲は時代を経ても輝き続けるものですね✨


今日も無事に お見送りできて感謝でした🙏