いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

言い訳はしたくない

今日はセレモニーの仕事がありました。
私が演奏の仕事をしている葬儀会社には、県内外に複数の葬儀会場があります。
いつも演奏依頼が来ると、どこの会場かを まずチェック。
それぞれの会場ごとに設置されている電子ピアノが違うので、どんなピアノに当たるか重要なのです。


今日の会場は2つホールがあって、そこにあるのはピアノはヤマハとローランドだったはず…。
どちらのピアノも比較的弾きやすいから…大丈夫かな?


そう思って会場入りすると、担当さんからピアノの具合が悪いことを知らされました。
え〜?どんな風に変なの?😳
昨夜のお通夜で演奏した別のピアニストの話では、ペダルを踏むと変に音が響いてしまうということです。


ちょっと様子を確認しましょう👁️‍🗨️



そういえば…このピアノはヤマハでした。
前回、これをセッティングしようとした時に見たら、ピアノの脚部分が折れ、ガムテープで補強してあったのです💧


私は音楽をする人間なので楽器を大事にしますが、そうではない人にとってピアノは場所を取るし、ジャマな存在なのでしょう。
どこの会場にあるピアノも雑に扱われていて、ぶつけた傷があったり、蓋が歪んで閉まらなくなっていたりと悲惨なものです。
このヤマハのピアノも本当に可哀想な状態でした。


ちなみにこのピアノは電子ピアノと言ってもキーボードに近い形で、椅子はドラムで使う丸椅子。
ペダルはアダプターによって本体に接続する形になっています。
そして、このペダルが効かない?効きすぎ?なのか、コントロール不可能のよう。



音を鳴らしてみると残響が2秒くらい。
ペダルを踏んで弾くと更に長く音を引きずります。
う〜ん、どうしようかな?
隣のホールのピアノは使われていないので、そちらのピアノと取り替えることもできるようですが、ローランドのピアノは重くて移動が大変だし…
担当さんは面倒だから取り替えたくないみたい?😅


ということで不具合なヤマハのピアノではありますが、こちらで演奏することにしました。


今日はリクエストがありません。
手持ちの楽譜から音が残っても気にならない ゆったり目の曲を選び、細かい音の羅列がないように弾きます。
ペダルは踏まない代わりに、指のみでレガートをつければ大丈夫かしら?
それは、ちょうどオルガンを演奏する弾き方です。
私は数年前まで教会でオルガンを弾いていたので、その奏法で演奏しました。
ワガママを言ってローランドのピアノを持って来てもらっても良かったけれど…これも意地かしら?
というか、上手く演奏できないことを ピアノのせいだと言い訳したくなかったのです。



私が歌の演奏団体に所属していた頃、何かと言い訳ばかりするメンバーがいました。
「風邪をひいていたから声が出なかった」
「演奏会ホールの音の響きが良くなかった」
「伴奏ピアニストの弾くテンポが合わなかった」云々…
でも、それは あなたのせいじゃないの?と言ってやりたかったけれど、ずっと歳上の方だったので言えなかったのです。


風邪をひいたのは あなたの体調管理ができていなかったから。
確かに絨毯張りのホールでは声が布に吸われるけれど、発声の良い人の声は届くはず。
ピアニストと上手く合わなかったのは、伴奏合わせの回数が少なかったから。
でしょ?


言い訳するのは簡単です。
言い訳する前に やれる事は全てやったのか?と いつも思っていました。
その道のプロなら、言い訳するのは恥でしょう?


演奏の仕事をしていると、時としてハプニングが起こります。
でも、お金をもらって仕事している以上、言い訳はできません。
ハプニングに どう対応できるかも含めて、『仕事』なのです。



さて、今日のピアノです。
弾きながら このピアノのクセを感覚的に覚えていったので、少し残響音は気になったけれど💦
何とか無事に演奏できました。


閉式後、次の演奏者のためにもピアノを直して下さいね、と担当さんにお伝えしたら
「じゃあ次も とらひめさんを御指名で」と言われてしまいました😳
いや〜私、次は まともなピアノを弾きたいです😂 だって安心できないんだもん🤣


いろいろありましたが、今日も無事に お見送りできて感謝でした🙏