若い子〜今昔
今日は1年生の授業がありました。
まだ学生の顔と名前が一致しません💧
歳をとると共に物覚えが悪くなった事もありますが、今の若い子はキラキラネームが多くて覚えにくいのです😅
昔は「〇〇子」とか「〇〇美」という普通の名前が多かったのですが。
変わったのは名前だけではありません。
学生(生徒)の雰囲気もずいぶん変わりました。
私が学校に勤め始めたのは今から35年以上前で、その頃の高校生は《団塊ジュニア》と呼ばれる世代でした。
校内暴力は全盛期?の頃より下火になっていましたが、《ヤンキー》と呼ばれる ちょっと悪ぶった子たちが元気で…まさしく尾崎豊の『卒業』の時代。
当時、私が勤めていた定時制高校には、ヤンキーがたくさんいました。
彼らのエネルギーは凄まじく、それが問題行動になったりしたのですけど😅
どちらかというと恵まれない家庭環境に育った子が多く、他の子に比べて大人びていたヤンキー。
私は そんな彼らが好きでした。
今から15年ほど前、ヤンキーが多かった定時制高校に異変が起きたのです。
それまで入学してくるのは問題児ばかりだったのに、普通の子が入ってくるようになりました。
彼らは定時制に来る理由があるとは思えない普通の《良い子》です。
なぜ ここに入学したのかしら?と思って担任に訊くと、彼らは引きこもりによって不登校だったということでした。
それは《ゆとり教育》の世代に当たります。
《ゆとり教育》とは従来の《詰め込み型教育》の反省に立った教育方針で、ゆとりある充実した学校生活を目指すもの。
その頃から、子どもたちに色々なことを無理させなくなりました。
《虐め問題》もあったので、子どもたちには嫌なことがあったら「逃げても良い」と教えるようになったのです。
確かに自殺を考えるほどの酷い虐めに遭った場合は逃げるべきです。
でも、何からでも逃げて良いわけではなくて、時に我慢するのが必要な場合もあるのですが、学校では それを教えません。
そんな訳で、子どもたちは少し嫌なことがあると直ぐに逃げてしまうようになりました。
せっかく就職しても直ぐに辞めてしまう若者が多いのは それも理由の1つかもしれません。
悪い事ばかり挙げてしまいましたが💦
今の子たちは 生まれた時からインターネットがあり、欲しいものは割と直ぐ手に入る恵まれた環境で生活しています。
そのおかげか?素直で良い子が多いイメージですが、昔の子に比べて少し幼いかもしれません。
彼らが もっと大人になって…今から20〜30年したら 世の中はどうなるのだろう?と考えます。
嫌なことを我慢したくないという人だらけになったら、社会生活は成り立ちません。
あと20〜30年したら 私は80歳を過ぎるから介護が必要になるかもしれないのだけれど…
その時、介護してくれる人材はいるのだろうか?😅
日本の国は、子供の教育を家庭だけに任せて来ました。
でも、もっと社会を挙げて 次世代の育成に関わっていかなければ、この国に未来はないと…
40年前の《若い子》である私は いつも思うのです。





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