いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

名演奏家は良き教師か

今回は音楽&教育ネタですので、興味がない方はスルーでお願いします🙏


今日は1年生の授業でした。
少し前にお話したように、この学年は3人の指導者で授業をしています。


私はこの学校で保育の学科が創設された時から教えています。
最初は私1人で演奏の科目を教えていましたが、学年が進んで授業時数が増えてくると、全ての授業を担当できなくなりました。
当時、私は他の学校と掛け持ちしていたので、時間的に不可能だったのです。
学校から誰か他の教師を紹介してほしいと頼まれ、私は高校時代の同級生にその話を持ちかけました。


彼女は東京芸術大学のピアノ科出身で、コンクールで何度も受賞し、演奏活動も行っている地元の有名人です。
それに対して私は、というと…私立音楽大学出身で、しかもピアノ科に進めず声楽科に転向した人間(これを音大流に言うと《ピアノ科くずれ》と言います)😅



学校のレベルがあまり高くないので、彼女は仕事の話を断るだろうな…と思いましたが意外にも快諾してくれて、以来10年近く一緒に仕事をしています。


今回は後期から担当する学生をチェンジしたので、私が教える学生の大半は彼女が前期に教えた生徒となってしまいました。
彼女と比べられるのは嫌だなぁ…と思いつつ、今日は2回目の授業です。


前回の授業の時、ピアノ経験のある学生が多いにもかかわらず、基礎的な知識が不足していると感じていました。
彼女に基礎を教えたかと尋ねると、それは個別に必要に応じて指導したと言います。


う〜ん…🤔 やっぱり全員にちゃんと教えなきゃダメじゃない?


そこで今日は個別指導はさておき、音楽の基礎からミッチリと教えることにしました。
私は演奏ではなく教育の場で仕事をして来たので、この手の授業は大好き😁
かつては進学校、定時制、単位制高校と、ありとあらゆる生徒を相手にして来ました。
全く音楽に興味のない生徒を、どうやって引き込むか。
それを考えるだけでワクワクしてしまいます(←かなりの変人ですね🤣)。



学生が理解できたかどうかは分かりませんが、学生の反応は悪くなかったと思います。
個別指導の時間は減ってしまったので、半分の学生しかレッスンできなかったけれど😅
今は理解できなくても、彼らが音楽をする時に今日の授業内容の1つでも思い出してくれれば、それだけでも意味があると信じています(自己満足)。


【演奏する】と【教える】は全く違います。
スポーツでも同じ事が言えると思いますが、名選手が必ずしも名指導者とは限りません。
名演奏家のテクニックは本人の感覚によるところが大きいので、それを他者に上手く伝えられれば名指導者となれますが…それはなかなか難しい。


良い先生というのは、生徒の目線に立って、彼らが理解できるように導くものだと思います。
生徒の「わからない」ことを分かってあげられることが大事だと言えるでしょう。


私は音楽家としては劣等生ですが、その私だから教えられる事もあると思っています。
学生が「わかった!」と言えば「しめしめ😁」と思いますし、「できた〜!」と言えば一緒になって喜べますし…これだから教える仕事は止められません。


でも…
学生が上手になって、テクニック的にも成長した時に教師となるのは、名演奏家なのです。
「まなぶ(学ぶ)」という言葉は古語の「まねぶ(真似ぶ)」から来た言葉。
これは、古来の日本で舞踊などをお師匠さんについて学ぶ時、お師匠さんの踊りを真似たことから、そう言うようになりました。


成長した学生に必要となってくるのは良い手本、つまり良い演奏家ということになります。
実際には今の学校でそこまで求められる事はありませんが。


私は音楽の仕事をしていますが、演奏家としても教育者としても中途半端💧
それでも演奏も教育も好きだし、好きな音楽で仕事できて幸せだなぁと思っています😊
もちろん良い事ばかりではありませんけどね…


最後にまとめると…
名演奏家は手本となるべきであって、名教師になれるかは…その人次第ですかね🤣


勝手なことをベラベラ言いまくってスミマセンでした🙇‍♀️