寂れゆく山間地域
今日は じいちゃん(義父)の七回忌があったので、久しぶりに隣県にある夫の実家へ行ってきました。
まだ私たちが若かった頃、お金はありませんでしたが時間だけは たっぷりあったので…高速道路を使わず、4〜5時間かけて下道を走ったものです。
今は楽をしたいし、今回は日帰りなので新東名を走りました。
平地育ちの私が高速を、山育ちの夫が山道を分担して運転します。
最初のSAで私が運転をチェンジ。
《とら夫号》は車体が大きいので少々緊張しますが、新東名は片側3車線なので走りやすいです。
残念ながら今日は曇っていたので、雄大な姿の富士山は見られませんでした。
晴れていたら ここで立派な富士山が拝めるのですが…。
久しぶりの高速道路なのでスイスイ運転していたら、JCTで入るべき方向を間違えて😂
仕方ないので国道で山側に入っていきます。
先日降った雪で南アルプスが白くなっていました。
スギの木は花粉で黄色く変わっています💧
この辺は川縁のわずかな平地に家が建っています。
以前は賑わっていましたが、今は すっかり過疎化が進み…時が止まってしまったかのよう。
夫の家は山間地域にある旧家です。
昔は茅葺き屋根の家だったそうで、たぶん築100年は超えているかも?
夫は高校生から県外の学校に電車で1時間半以上かけて通い、大学生になった頃より家を離れました。
山間地域は産業がないので、若い人の多くは仕事を求めて街へ出ていきます。
ここに残るのは お年寄りばかり。
夫の実家は義兄が後を継いでいますが、これから先はどうなるか分かりません…
近年、獣害も深刻です。
畑で作物ができても、イノシシやサルに荒らされるので、ほとんど耕作できないと義姉は嘆いていました。
庭では、亡くなった じいちゃんの植えた梅が満開です。
何度も通ってきた夫の実家。
雪が積もっている山から吹き下ろす風は冷たく、底冷えがするので、寒がりの夫は あまり帰省したがりません。
私たちの親で健在なのは91歳の ばあちゃん(義母)だけです。
その ばあちゃんも少し身体が弱ってきていました。
私たちが ここへ来ることは、これから先 あまり多くなさそうです。
ばあちゃんと義兄家族に別れを告げて、田舎の家を出ました。
帰り道…野育ちの梅が道端に咲いています。
最近の山は手入れをする人が減ってしまったので荒れ放題ですが…
ここは誰かが住んでいて梅を植えたのかも?
帰りは道を間違えなかったので、新しい高速道路で😂
トンネルもキレイです✨
山から海側へ出て来ました。
向こうは太平洋です。
私の故郷の川を渡ります。
そして、今は ここが私たち家族の住む街。
時代の流れと共に人の暮らしは変わっていくのですね…
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