音楽のおくりびと🍀〜その8
今日はセレモニーピアニストのお仕事がありました。
依頼されたのは月曜日で、その後は事務所から連絡先がありません。
ということはリクエスト無しかな?と思っていましたが…急遽、昨日の午前中に入りました。
本日のリクエストは…
童謡・唱歌
『冬のソナタ』より「最初から今まで」「My Memory」
童謡・唱歌については、ご家族から持ち込みCDがあり、それをお通夜の場で流したとのことです。
できれば、それらの曲を演奏して欲しいというご要望なのでしょう。
手持ちの楽譜はたくさんありますので、日本歌曲も合わせて全部持参しました。
その中のいくつかをご紹介しますと…「浜辺の歌」「かなりや」「里の秋」「さくら」「花の街」「みかんの花咲く丘」「砂山」「赤とんぼ」「この道」etc
♯系と♭系の曲に分けて、曲同士の繋がりが変にならないように気をつけます。
そして、『冬のソナタ』
これはもう皆さんがご存知のように、韓流が大人気となった火付け役のドラマ作品。
日本では2003年に放送されています。
ということは…《冬ソナブーム》は今からもう20年も前のことなのですね😳
冬ソナの人気は、物語性と映像や音楽の美しさだったと言われています。
特に中高年の女性に人気がありました。
「最初から今まで」 winter sonata MV Ryu
「最初から今まで」は冬ソナのテーマ曲。
美しいピアノの音色と共に歌われます。
冬ソナが流行った頃、私はテレビを観ていませんでしたが、このメロディーが好きで よく弾いていました。
演奏していると、とても良い気持ちになる曲です✨
マイ・メモリー 「冬のソナタ」より
「My Memory」は挿入歌です。
この曲もピアノが良い役をしていますね😆
今回はリクエストをもらったのが前日で、練習時間がほとんどありませんでした(前日は学校の発表会だった)。
「My Memory」は2〜3回しか通して弾けなかったので、読経の間に楽譜と睨めっこするしかないかも…
それほど難曲ではないのですが、♭が6個付いているのと、音が思わぬ所へ飛ぶので先読みがしづらいのです。
お客さまをお迎えする時は童謡・唱歌に時折クラシックを混ぜて演奏することにします。
お花入れのシーンでは童謡「ゆりかごの歌」から冬ソナの2曲を、お見送りのシーンでは「ふるさと」を演奏することにしました。
お客さまをお迎えする演奏をしていた時、ご家族の方がいらして
「リクエストをお願いすることはできますか?」とおっしゃいました。
楽譜がある物でしたら、とお答えすると
「『冬のソナタ』の曲をお願いしたいのです。」と言われます。
きっと故人さまがお好きだったのでしょうね。
故人さまは90代半ばの女性でした。
ご遺影を拝見しますと、上品なお美しい方で…冬ソナがお好き、という感じの方です。
私はブームに乗るのが苦手で、冬ソナが大人気だった頃はテレビを観ていませんでした。
何年か過ぎた頃、初めの数話だけですが💦観たことがあります。
女性は何歳になっても恋心を持ち続けるものですよね(最近の自分は枯れてるけど💧)。
冬ソナを観た女性は、主人公のユジンに自分を重ね、ヨン様が演じるチュンサンに恋したのだと思います。
きっと今日の故人さまも…
お花入れの時に演奏した「最初から今まで」。
この曲が流れた時、ご家族は涙を流していらっしゃいました。
「My Memory」は何とか無事に💦
今回のお式は家族だけで、大切なお祖母さまをお送りなさいました。
美しい花祭壇をバッグに記念撮影(その間、ずっとMy Memoryでした)。
愛するご家族にお見送りされて、故人さまはお幸せだったと思います🍀
今日も音楽でお見送りのお手伝いをさせていただき、感謝でした🙏
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