いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

言葉と音楽(音楽のおくりびと🍀〜その7)

今日はセレモニーピアニストのお仕事がありました。
入りの時間が8時と早かったので、5時台に起床。
まだ日が昇る前でした😂



今回はアーティスト指定のリクエストです。
リクエストされたのは、さだまさしさん。



さださんも息の長いアーティストですよね。
私が子どもの頃は、グレープという名のフォークデュオで活動してらっしゃいました。


さださんはヴァイオリンで音楽の道を志して挫折。
余談になりますが、さださんの息子さんはヴァイオリニストになっています。


↑↑ これはさださんの息子さんが組んでいる《ツケメン》というヴァイオリン・ユニット。
この一風変わったグループ名の名付け親は、さださんだそうです(左が息子さん)。


さださんは文系の大学に進みました。
実は私の姉も同じ大学です。
なので、どこか親近感を感じることもあり、母もさださんのファンでした。


さて、少し前にリクエストされたユーミンと同じように、さださんも活動期間の長いアーティストなので選曲に迷います。
グレープの頃の曲が好き、という人もいるし、最近の曲が好みの場合もあるし…
それなので、どの時期の曲も満遍なく入れることにして、以下の6曲をチョイス。


「まほろば」
「案山子(かかし)」
「北の国から」
「精霊流し」
「いのちの理由」
「道化師のソネット」


上から2曲は お客さまをお迎えするシーンの曲に混ぜて演奏し、その他は棺への花入れで、最後の曲でお見送りとします。



母をたたえるコンサート さだまさし  まほろば
さださんの曲は古文の世界を感じさせる詞が多いですね。
それから前奏では、この曲のように自らヴァイオリンを演奏されることが多いです。
この曲はJポップ(さださんなジャンルをJポップとするかどうかは別ですが💦)には珍しく3拍子。
3拍子は日本古来の拍子ではないので あまり使われませんが、さださんの他に中島みゆきも3拍子の曲を書いていますね。



案山子 さだまさし
この曲は親元を離れて暮らす子どもに向けて語りかける詞です。
さださんの曲はメロディーが素直で、詞は語りかけるスタイルが多いのが特徴。
姉が家を離れて東京で下宿生活をしていた時、この曲を聴くと泣けると言っていました。
本当に味わい深い詞ですよね☺️



01 北の国から 遥かなる大地より~螢のテーマ
これはテレビドラマ『北の国から』のテーマソングです。
詞が味わい深い さださんですが、この曲は詞がなく、ハミングのみ。
メロディーの美しさが感じ取れる曲です。



精霊流し さだまさし Sada Masashi
これはグレープ時代の曲。
私はこの曲が一番好きです♡
これと同じくらい好きな曲に「無縁坂」がありますが、楽譜がギターアレンジだけしかなかったので、今回は諦めました。
亡くなった恋人を偲んで歌う詞です。



いのちの理由(PV)/さだまさし
これは比較的新しく、2009年に発売されたアルバムの収録曲です。
家族愛を歌った詞で、以前にもリクエストされたことがありました。



道化師のソネット さだまさし
お見送りのシーンではこの曲を。
大切な故人さまを亡くされた ご家族へのメッセージを込めて演奏させていただきました🍀


さださんの曲は、大半が語りの多い(言葉が多い)詞が特徴です。
そのためピアノで弾くとドドドド〜と同じ音を連打することになってしまい…なかなか演奏するのに苦労しました😅
詞や言葉が魅力の音楽は、このようなことが多くあります。
ひと昔前に流行ったラップ・ミュージックも、もとはアフリカ音楽にルーツを持つ韻を踏んだ語り中心の音楽だったので、ピアノで演奏するのが上手くいきませんでした。



さださんのファンだったのは、国語教師をしてらした故人さまだったそうです。
やはり古文の世界を感じさせる、さださんの詞がお好きだったのでしょうね😊
ご自分で さださんのコンサートに行かれるほどのファンだったそうです。


音楽はメロディーだけでも楽しめますが、詞を伴うことで更に魅力的になるもの。
さださんの曲は まさしくそうですね✨


今日も音楽でお見送りのお手伝いができて感謝でした🙏