いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

お葬式のいろいろ(音楽のおくりびと🍀〜その4)


今日はセレモニーピアニストのお仕事がありました。
今回はリクエストがありません。
その代わり8時半には演奏スタートだったので、起床は5時半でした。
まだ外は暗かったです😅(いつも朝ゆっくりなので💦)



リクエストがないから自分の好きな曲を弾きました。
今は冬なので…この曲が定番です。



Vivaldi Four Seasons: Winter (L'Inverno), original version. Freivogel & Voices of Music RV 297 4K


👆長い曲なので、弾くのは中間部のみです…3分35秒あたりから聴いて下さいね。


今日のお式は日蓮宗でした。
このお寺さまは、地元で結構大きなお寺です。
夫の実家も日蓮宗。
日蓮宗のお経は独特です。
何と言っても特徴的なのは木魚。
丸くて固い板のような形をしているので、乾いた硬い音がします。

同じ仏教でも宗派によって違いがあります。
とらひめ地方では臨済宗が多く、次に曹洞宗、日蓮宗、浄土宗、浄土真宗、時宗…といった順でしょうか。


お経は宗派によって少し違いがあります。
今日は日蓮宗だったので開式の前と後に「南無妙法蓮華経」と唱和されました。


基本的に お式の途中でピアノの演奏はありません。
でも とらひめ地方では、お式の中ほどで弔電の拝読時にBGMとしてピアノを弾きます。
県外では そのタイミングで演奏してはならないので、少し気をつけなければなりません。



この仕事では単なる演奏技術だけでなく、場の空気を読んで演奏することが大切になります。
弾きながら目は楽譜に向けていますが、常にアンテナをはっている感じでしょうか。
アナウンスの途中で曲が終わってしまった時、即興で音を鳴らして無音の状態がないようにするとか、その逆で、曲の途中で無理やり終わらせる場合もあります。


いつだったか、お式が終わったのに霊柩車の到着が遅れたことがありました。
演奏予定の楽譜は全て弾き切ってしまったのに、場を持たせなければならず…😅
演奏終わった楽譜をまた始めから弾き直しながら、途中で他の曲と繋げたりしました。
背後に霊柩車到着の気配を感じた時、ホッとした記憶があります😮‍💨


今まで、たくさんのお式で演奏して来ました。
でも、お葬式は ご家族にとって1度限りの大切なセレモニー。
一期一会の機会を大切に、精一杯の演奏を心がけていきたいです。



…ということで、帰宅後は次回の大変なリクエストのために猛練習です😂
頑張ります💪