いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

石原裕次郎に思う(音楽のおくりびと🍀〜その1)

今日は今年になって初めて、セレモニーピアニストのお仕事がありました。
この仕事を始めたのはコロナになる前で、その頃は1月2日が仕事始めという時もありましたが…今は私が入るような規模の大きいお葬式が随分減ってしまいました。


今日のお仕事依頼があったのは3日だったのですが、参列されるお客さまが集まりやすいように、少し日を置かれたようです。



今日は最初からリクエストがありました。
曲名は特に指定されませんでしたが、石原裕次郎を、ということです。
故人さまは80歳になられたばかりの男性。
この世代の方に石原裕次郎は絶大な人気がありますよね。
↓↓ コチラは若かりし頃の石原裕次郎。



私が子供の頃、テレビで放送されていた「太陽にほえろ」の石原裕次郎は ↓↓



ボスとして出演していましたが、出番はいつも限られていて…ブラインドのかかっている窓を背に座っているシーンばかり。
「石原裕次郎って、なんで有名なの?」と母に尋ねると、
「昔はイカしてて格好良かったのよ」🫢
確かに若い頃はカッコいいですね✨(わたし的に小林旭の方が《ちょいワル》で好みだけど🤣)


さて、石原裕次郎の曲です。
いい曲がたくさんありますよね。
何度かリクエストいただいたので、事務所からもらった楽譜が結構あります。
銀座、北海道といったイメージの曲が多数ですが、場を考えると演奏する曲は限られてくるんですよね…
「銀座の恋の物語」とか「嵐を呼ぶ男」はちょっと演奏できない感じがします。


そこで今日は ↓↓ コチラを弾くことにしました。
「北の旅人」「夜霧よ今夜もありがとう」「恋の町札幌」「ブランデーグラス」
通常は棺へのお花入れのシーンでリクエスト曲を弾きますが、時間的に3曲くらいしか演奏できません。
曲と曲の繋ぎを考えて、「北の旅人」はお客さまを迎えるシーンの曲に混ぜて弾こうと思います。



北の旅人 石原裕次郎
これは石原裕次郎の死後、追悼版で世に出たので、あまり知られていないかもしれません。
テレサ・テンや小林幸子によってカバーされているので、そちらの方が有名かもしれませんね。
実は夫がこの曲を大好きなのです。
石原裕次郎がリクエストだというと「北の旅人」を弾け、ってうるさくて😩
アナタのお葬式じゃないんだから(ちゃんとその時は弾いてあげますよ🤣)。
メロディーは起伏があまりありませんが、おとなしめなイメージのしみじみした曲です。




夜霧よ今夜も有難う 石原裕次郎
こちらは以前にも何度かご紹介させていただきました。
今回演奏する曲で唯一、明るめの曲調です。
棺への花入れシーン最初は、穏やかなこの曲からスタートすることにしました。



恋の町札幌
奥さまのために…この曲を演奏しようと思います🍀



ブランデーグラス(歌 石原裕次郎)
この曲がヒットしたのは私が高校生の頃だったと思います。
大人の雰囲気がステキな曲でした✨


石原裕次郎の曲は、彼をイメージして作曲されたのでしょうか。
とても魅力があるものばかりで、曲に恵まれた人だったなぁと思います。


石原裕次郎が亡くなったのは昭和62年、52歳の若さでした。
今の私よりずっと若かったのですね。
あれから35年もの月日が流れました。
彼を知る世代の方々も、少しずつ鬼籍に入られつつあります。


故人さまはカラオケがお好きだったそうです。
きっと石原裕次郎の曲が18番でいらっしゃったのでしょうね。
多くのお友だち、お仲間にお見送りされてのお式となりました。


時代は少しずつ移り行きます。
最近では古賀政男の曲はあまりリクエストされなくなりました。
石原裕次郎、美空ひばりなどを希望されることも減りつつあります。
その時代に生きた方が天に召されていくと、それらの曲もいつか消えていってしまうのかもしれません。


昭和歌謡にはステキな曲がたくさんあります。
できれば後の世に残っていって欲しいな…と思いました。
ブロガーの皆さまが、後世に残したいのは どの曲でしょうか?😊


今日も無事に お見送りできて感謝でした🙏