いつもゴキゲンでいたいから…

自分らしくあるために。ジャンルを問わず、今日を書き留めていきます。

誰のため?(音楽のおくりびと🍀〜その20)&途絶えたクリスマスカード


今年も残すところ3日となりましたが、今日もセレモニーピアニストのお仕事がありました。
故人さまは、あと1年で百寿をお迎えになる予定だった方です。



今回もリクエストがあります。さまざまなジャンルから
「別れの曲」/ショパン
「紅葉」/岡野貞一(文部省唱歌)
「荒城の月」/滝廉太郎
「川の流れのように」/美空ひばり   以上4曲です。


ショパンの「別れの曲」は、練習曲集作品10の3曲目。

ショパン 別れの曲
練習曲という名前はついていますが、とても優美で人気の曲です。
冒頭は比較的弾きやすいのに、中間部は大変難しく…ピアノが専門ではない私にはちょっと無理な感じ😅
それに中間部は音が多くて、お葬式には不向きなのです。
多くの場合、最も有名な冒頭部分をご希望だと思うので(それにこのリクエストだと喪主さまご家族は音楽関係ではなさそう)、その部分を弾くに留めました。


「紅葉」は誰しもが知っている、文部省唱歌です。作曲者は岡野貞一。

童謡「紅葉(もみじ)」
歌詞が難しいので最近ではあまり歌われませんが、シニア世代の方には絶大な人気ですね。
昔は輪唱(追いかけっこのような歌唱)でも よく歌いました。


「荒城の月」は滝廉太郎の名曲です。

荒城の月 (歌詞つき) 鮫島有美子
この曲を作った滝廉太郎は、若干23歳の若さで亡くなりました。
他にも"春のうららの隅田川〜"の歌詞でお馴染みの「花」など、素晴らしい日本歌曲をたくさん作っています。
もし長生きされれば、もっとたくさんの歌曲を作られただろうと思うと…早世されたのが残念でなりません。


「川の流れのように」

Misora Hibari(美空.ひばり) - Kawa no nagare no you ni(川の流れのように)
こちらは定番曲です。
この曲でお見送りにします。



今日の故人さまは、大正、昭和、平成、令和を生き抜いた女性でした。
ご主人は早くに亡くなり、残されたお子さんを一生懸命育て上げられたそうです。
大事な故人さまをお見送りするために、ご家族は綺麗な花祭壇をご用意なさいました。
今日はカメラマンさんが入っていたので、お式の前に皆さま揃って記念撮影。


そしてひ孫さんが開式前にピアノを弾かれるとのお話でしたが…
ピアノの所へお見えになりませんでした😅
私が弾いていたので、臆されてしまったのかもしれません(小さなお子さんのようだったので)。


最近のお式は、コロナ禍なので家族葬が主体。
お葬式は故人さまをお送りするためですが、残されたご家族のためでもあり…今日のように盛大に行うこともあります。


自分を振り返ってみると…
母や父を送った時、これからしっかり生きていこうと思ったものでした。
お葬式は、亡くなった方を偲ぶのと同時に、これからの自分を見守ってくださいね、という心の儀式かもしれません。


今日も無事にお見送りできて感謝でした🙏



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クリスマスから5日が過ぎました。
今さらクリスマスを話題に出すのも何ですが💦


我家では海外に住む人にクリスマスカードを送っています(全て夫の関係者ですが😅)。
その中に30年以上、ずっとクリスマスカードを送って来て下さる方がいました。
それは夫が私と結婚する前、アメリカで働いていた職場の、秘書のオバチャン。

結婚した最初の年はクリスマスカードの冒頭が Dear〇〇(夫)、とらひめ 、とあり…娘が生まれてからは  Dear〇〇(夫)、とらひめ 、△△(娘) といった書き出しで、アメリカのいろいろな話が手書きのゴシック文字で綴られていました。


娘に服を贈ってくれたことがあります。

日本ではあまり見たことがない色合いのベビー服😳
アメリカに行ったことがない私には、すごく新鮮でした✨


ず〜っと送られて来たクリスマスカード。
私は英語を話せませんが、読むのは何とか…できます😅
届いたクリスマスカードを読んで、1年に1回の英語の勉強でした🤣


オバチャンは熱心な人形コレクター。
それなので12月になると日本人形や舞妓さんの柄のクリスマスカードを選んで送りました。
娘やネコの写真を同封したこともあります。
オバチャンからはお孫さんや、カリフォルニアの写真が送られて来て、それを見るのが楽しみでした。


オバチャンが寒いデトロイトから、息子さん夫婦の住む暖かいカリフォルニアに引っ越した時、転居を知らなかったので私たちのクリスマスカードは届けられませんでした。
でも翌年、転居先がわかったので交流が再開。
合計すると30年以上の長い間、クリスマスカードの交換が続いていたことになります。


ところが…今年、オバチャンからクリスマスカードは届きませんでした…


「オバチャンからクリスマスカードが届かなかったね」
オバチャンは豆タンクのようにコロコロと太っていたので、生活習慣病を患っていたのかもしれません。
オバチャンのご家族とは交流がないので、確かめようがありませんが…ご病気か、ひょっとしてお亡くなりになってしまったのかも?💧


一度も会ったことはないアメリカのオバチャン。
コロナ禍になる前にアメリカに行って会ってみたかったな…😢