私は夫が今年3月末に退職するまで30年余り、ほぼ毎日お弁当を作っていました。
大抵は夫のお弁当だけを作っていましたが、多い時は4個！
3人家族だったのに4個のお弁当を作っていたのは、娘が中学〜高校の頃です。

娘が通う中学と高校は(一貫校ではありません)夫の職場に近かったので、夫は毎朝、娘を学校へ送りながら出勤。
当時、夫の帰りは毎日夜10時半頃だったので、朝はギリギリまで寝ていて…朝ご飯用のお弁当を持参して職場で食べていました。
おにぎり🍙とサンドイッチ🥪を日替りで交互、それに生野菜のサラダをプラスして朝弁当です。
夫、娘、私が仕事のある日は私の分が加わるので、MAXで4個。
よく作っていたものだなぁ…今となっては懐かしいです。

ブログの皆さまが作る美しいお弁当とは比較にならない、茶色ばかりの質素なお弁当でした。
私は料理があまり得意ではありません。
お弁当作りは毎日のことなので、お弁当用のおかずは作らず、晩ご飯の残り物を入れることが多かったですね💦
そんな私にとって、冷凍食品は強い味方でした。

スーパーで冷凍食品の割引セールがあると《おひとり様〇〇個まで》の個数をカゴに入れ…
添加物が気にならないわけではなかったけれど、それよりお弁当を作る方が優先です。

ある時、いつものように冷凍食品売場でお弁当用の食品を選んでいたら、上品そうな年配の女性に声をかけられました。
「こんなにたくさん冷凍食品の種類があるのねぇ。美味しいのかしら？」
そこで私が「お弁当を作るのに便利なんですよ」と言うと、そのオバサマ(オバアサマ？)は
「お弁当に⁉️私は子供たちのお弁当は手作りで、こんな冷凍食品を使いませんでしたよ‼️
こんな物をお弁当に入れるなんて‼️…」と捲し立てるではありませんか。

まるで私がグータラでロクデナシの母親のような言い方💧

私がそぉ〜っと その場を離れると、オバサマは近くを通りかかった別の人に
「私は子供たちのお弁当を全て手作りしたのに、最近の人はこんなモノで済ませるのですね‼️…」と話しかけておりました。
(でも周りに人がいなくなった時、そのオバサマが冷凍食品をカゴにそっと入れたのを、私は見逃しませんでしたよ！👁‍🗨🤣)

今でも冷凍食品売場を通りかかると、ダメ主婦の烙印を押されたかのような その出来事を思い出してしまいます。

…話がそれました😅

夫の勤務先には食堂があり、近くにはコンビニもあります。
不出来なお弁当では申し訳ないので(本当は作るのが面倒だった)、お昼を食べに行ったら？と提案したこともありました。
でも仕事に集中していると、外へ食べに行ったり昼食のことで悩むのは嫌だと言うことで…結局30年以上、夫は毎日お弁当を持って行ったのです。

前の日の夜にケンカをした時も(殆どは夫が一方的に怒っていましたが🤣)、次の日の朝になると私はお弁当を作り、夫はお弁当を持って仕事へ行きました。

退職の日、「お母さん、30年以上ご苦労様でした」と言われた時は、本当に感慨深かった‼️
料理苦手な私が、良くやった🙌と我ながら思います😂

30年以上続いたお弁当作りで使用した弁当箱は5つ以上だったでしょうか。
仕事カバンの中に収まる、スリムなお弁当箱が多かったですね…。

これが夫が最後に使っていたお弁当箱です。
夫は物持ちが大変良く、付属のランチベルトも何度か取り変えて、このお弁当箱は3年くらい使っていました。

再雇用で働いている今の会社は お昼ごはん付きなので、もうお弁当を持って行くことはありません。
お弁当箱を使うことはないので、処分しようと思いましたが、まだ夫は捨てて欲しくないと言います。

毎日のお弁当作りは卒業しましたが、今でも月に1、2回はお弁当を作ります。
それは私の分で、昼を挟んで授業がある時限定ですが、夫も月に1回お弁当持ち。

そして今日は お弁当持ちの日でした。
月に1回、夫は少し遠くにある知り合いの会社に出かけます。
新幹線に乗って、お昼を駅のベンチで食べてから午後の会議に出席するのだとか。
お店に入って昼食を取るより、お弁当がいいんだそうで…😅
それも荷物にならないように、捨てられる容器で作って欲しいとの注文💧

そういうわけで、毎度おにぎり🍙になります。
私は手が大きいので、パックに入るサイズに調整して握らなければなりません🤣
梅干しの🍙1つ、ふりかけの🍙2つ、昨日娘が夕食を食べに来た時に作ったエビフライ🍤とチキンカツ、《とらひめ農園》ラスト収穫のインゲン3本。
これだとタンパク点数は1点かしら？💦

何年か前に作った、夫のお弁当箱専用の巾着袋。久しぶりの登場です。

そして、これは私のお弁当箱。
仕事が忙しくなると思って、2年前に新調したのですが…授業時数を減らされたので、登場回数がすっかり減ってしまいました。
でも12月は冬休み前に授業が詰まっているので、お弁当持ちの日が増えます。
とりあえず明日は、このお弁当箱を持って仕事へ行く予定。
余裕があったら、ブログにアップしますね😁

こうして振り返ってみると…たかがお弁当、されどお弁当。
本当にいろいろな思い出が詰まっています。
お弁当の歴史は、家族の歴史なのかもしれません。